【UFC117】“アグレッシブ+スマート”グイダ、難敵を撃破
■第9試合 ライト級/5分3R
クレイ・グイダ(米国)
Def.3R1分15秒/タップアウト
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
大グイダ・コールのなか試合はスタート。ドスアンジョスが踏み込んでのアッパーでホールショットを奪うが、もちろんグイダの勢いが消えるわけがない。
ケージを背にした打ち合いで、優勢に立つと、距離を取ったドスアンジョスが組みついてきても、すぐに態勢を入れ換えて、逆にシングルでドスアンジョスをケージに押し込んでいく。
ハイクラウチでテイクダウンを狙うグイダだったが、ドスアンジョスは耐え抜くと、距離ができたところでフライングニーを見せる。続いてダブルレッグを見せたドスアンジョス。グイダはバービーでかわすとローキックを蹴り込む。ならばとドスアンジョスもローで応え、飛び込みながら右アッパーをヒットさせると、そのままテイクダウンに成功する。
両者が立ち上がり、オクタゴン中央に戻ったところでノンストップアクションの1Rが終わった。
2R、頭を振りながら左右のパンチを繰り出すグイダ。館内は大きな「レッツゴー・グイダ」の声援に包まれるなか、ドスアンジョスは組みついていくがテイクダウンには至らない。両者、足を使い互角の攻防を続けると、グイダがテイクダウンに成功する。
コツコツとしたパウンドを落とし、押し込んでくるグイダに対し、ドスアンジョスも必死で骨盤を蹴り上げようとするが、距離を作ることができない。左足を一本抜いたグイダは、首を殺して喉を圧迫すると、肩固めをセットアップにかかる。しかし、時間が十分に残ってなくパウンドへ切りかえたところで2Rが終了となった。
最終回、勝負の5分間が始まる。すぐに前に出るグイダは、足を使いながらドスアンジョスもカウンターを狙う。右アッパーを突き上げたドスアンジョスだが、これは空振りに。と、ここでグイダが組みついて、大きく振りあげるようにテイクダウンを奪うことに成功する。
ハーフから金網にドスアンジョスを釘づけにするグイダ。すると、突然ドスアンジョスがタップの意思表示を見せる。左の肩で小さく、ショルダーパンチを見舞った直後のタップ。どうやら打撃の攻防のなかで、ドスアンジョスはアゴの骨を折っていた模様だ。スーパーアグレッシブな姿勢は変わらないが、グレッグ・ジャクソンの指導によってスマートになったグイダが、ドスアンジョスを下した。