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Overlooked【Pancrase333】共に十代のプロデビュー戦。重田がMMA力で上回り高本をフルマークで下す

【写真】現在19歳の重田はレスリング力、バランスで上回っていた (C)MMAPLANET

イベントスケジュールが重なったわけではないが、速報で追い切れなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。

ここでは4月30日(日)に、東京都立川市の立川ガーデンプレイスで開催されたパンクラス333から、10代デビュー戦対決の模様をお届けしたい。


<女子ストロー級/5分3R>
重田ホノカ(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
高本千代(日本)

サウスポーの構えから右、そして左のハイを繰り出す高本に対し、重田はリードフックを見せ右ジャブをしっかりと伸ばす。ワンツーから後ろ回し蹴りを重田が放ったが、直後に右ハイを受けそうになる。

左右のフックで前に出る重田、そこに高本が蹴りを狙う。重田はここでも右ハイを受けそうに。ひるまずワンツー、右フックを入れた重田は高本のダブルレッグを切る。ケージに押し込んだ高本はハイクロッチ、重田はキムラを仕掛ける。さらに鉄槌を落とされた高本が、間合いを取り直す。

飛び込んで右を放った重田は、ここも右ハイを狙われる。ただし上体が浮いており、威力はさほどなく逆にテイクダウンを狙われる可能性がある。高本の蹴りに対し、重田がどの距離を選択するか。重田はパンチの距離から後ろ回し蹴り、さらに流れるようなシングルレッグでケージに押し込むと、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。

高本は腕十字を狙い、察知した重田に草刈りスイープを仕掛ける。尻もちはつかされたが、先に起き上がった重田がパウンドを入れて初回を10-9✖3でリードした。

2R、前足のハイを狙う高本だが、重田は左ストレートをヒットさせる。続いて右フック、高本のシングルを察知した重田が逆にシングルレッグでテイクダウンを決めた。ここから重田はパウンドを落とし、高本はシングル&レッスルアップもウィザーで耐えた重田が左のパンチを連打する。

ポイントをスコアできた重田が離れ、高本は左右のハイキックを繰り出す。続いてミドルを蹴った高本だが、キャッチした重田が軸足を払ってテイクダウン。レッスルアップを潰され、引き込んだ高本はパス狙いに左腕を差して、ハーフガードから反転──デミアン・マイア張りのスイープを狙う。

スクランブルで背中を譲りつつ、すぐに足を取って背中を許さなかった重田は、ヒザから離れた高本の左右のハイキックにもシングルレッグで倒し、十字にも反応。この回もジャッジ3票を得た。

最終回、蹴りを多用して腰が高い高本に対し、重田はまずは右を当てる。左ミドルを蹴り、高本の左ミドルに、重田がパンチを合わせる。たまらず真正面からテイクダウンを狙った高本だが、重田はアナコンダで受け止めてヒザを入れる。

シングルを察知し持ち替えた重田は、頭をリリースして離れた。

高本はスイッチして右ハイも、距離が遠く右リードフックを2発被弾する。

それでも前に出る高本が、蹴り足を取られると跳びつき三角のように引き込んで腕十字を狙う。重田は高本の体を跨いで十字を防ぎ、足の裏をアゴに押し当てて時間の経過を待つ。

頭を抜いた重田のバック狙いに、高本は左上を差しシングルレッグへ。

ここからロールするが、重田はキムラを支点で耐える。30秒を切って、ハーフ&反転してトップを取った高本はパウンドを落とす。

すぐに重田は立ち上がり、高本がバックを狙うが取り切れない。最後は真正面でパンチを打ち合って、時間に──。

10代デビュー戦対決はパンチとテイクダウンでリードした重田がフルマークの判定勝ちを手にした。


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