【Road to UFC2023】最大激戦区フェザー級。SASUKE & 神田コウヤの前に中国、韓国、アフガンの猛者
【写真】フェザー級は写真のリー・カイウェン、イー・チャアら中国勢が3人、韓国とアフガニスタン、インドネシアが1名ずつ、そして日本は神田とSASUKEだ(C)MMAPLANET
11日(火・現地時間)、UFCよりRoad to UFC2023の全陣容が発表された。
5月27日(土・同)&28日(日・同)の両日に中国は上海のUFC PIにおいてワンマッチ&1階級ごと4試合✖4大会というフォーマットでRoad to UFC2023は1回戦を実施する。
ここではSASUKE、神田コウヤが出場するフェザー級から、両者の対戦相手と注目選手を探ってみたい。
その出場に意外という声も聞かれる──神田コウヤの初戦の相手は、MMA戦績22勝11敗1分のイープークールーだ。このイープークールーもまた多くの中国勢と同様に戦績だけでは実力の程が測れないファイターであることは間違いない。
キャリア30戦以上、これだけの経験を中国国内で中国のプロモーションで戦ってきた。イープークールーにとっては、2015年12月にRoad FC上海大会の第1試合に出場したのが、唯一といってよい国際的な舞台でのファイトだ。
昨年10月のRoad to UFCのワンマッチでSASUKEに敗れたパラチン、オクタゴン3勝2敗のシャイラン・ヌルダンベクにも敗れているが、現在6連勝中でもあり、神田にとってはケージで体に触れるまで正体不明の相手といえよう。
対してSASUKEと戦うキム・サンウォンは、Double GFCフェザー級王座獲得経験のあるKTT所属の選手で、正体が知れている。戦績は9勝5敗1分、敗北には昨年グアムで原口伸に敗れた試合が含まれている。デビュー戦はNEXUSで雑賀ヤン坊達也戦が流れたことがあり、原口の同門=伊藤空也に勝利と日本とも縁がある。Double Gのベルトを巻いた試合ではムン・ギブンに勝利しておりレコードから想像するよりも、キム・サンウォンは確かな力を持つ実力者といえる。
さらには昨年のRoad to UFCでSASUKEに一本勝ち、松嶋こよみにスプリット判定勝ちと、J-MMA界の夢を打ち打ち破ったイー・チャアが今回も参戦する。決勝戦でイ・ジョンヨンに勝った思われた試合をスプリットで落としたイー・チャアだが、彼の存在が全中国ファイターを侮れない存在としているといっても過言でない、実力者の再チャレンジだ。
そのイー・チャアが初戦で戦うアブドゥル・アジーム・バダクシも注目のファイターといえる。24歳のアフガニスタン人で、インドをベースに13勝3敗という戦績を誇る。一見してボクサー、ただし蹴りも使えBRAVE CFでアゼルバイジャン人レスラーのアグシン・ババエフのテイクダウンを切って、打撃で勝利を収めている。昨年のライト級優勝のアンシュル・ジュビリの例もあり、決して侮れない。
さらにさらにフェザー級にはONEで活躍してきた中国の火の玉小僧リー・カイウェンの名前も確認できる。ONEで9勝3敗、契約期間中にUFCアカデミーに入り、目標をUFCにリセットした。そんなリー・カイウェンは上久保と同様に契約を消化してRoad to UFCに挑むこととなった。
レスリングベースながら、主武器は拳。そしてテイクダウンの受けの強さを利したヒザ蹴り、アナコンダチョークの使い手は、トーナメントに波乱を巻き起こす力は十分に持っている。
神田とSASUKEが出場するフェザー級は前回に続き、いや前回以上の最大激戦区といえよう。