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【Finish10】掌底がなくても、純粋に組みで杉山廣平が強い。村田卓実はオーバータイムを生かせず

【写真】掌底を+αとして、組み技で勝負した杉山が強かった(C)MMAPLANET

<IREコンバット柔術66キロ契約/10分1R>
杉山廣平(日本)
Def. Overtime by escaping time
村田卓実(日本)

今大会で唯一組まれたコンバット柔術マッチ。立ちレスで積極的に杉山が仕掛け、ケージで押し込んでアンクルピック。

起き上ってくると首を抱え、村田は押し返して離れる。ツーオンワンの杉山をケージに押し込んだ村田は、ヒザをついた状態でシングルへ。杉山はがぶって倒されない。

立ちレスに戻り、引き込んだ村田の足関節のエントリーは、すぐに反応しヒザを抜いた杉山がスクランブルから背中に回り、前転を許さずバックコントロールへ。

ここで初めて杉山が掌底を放ち、嫌がって立った村田を前方にテイクダウン、バックから体を起こしてトップを選択、サイドで抑える。

レッグドラッグから背中を預けた村田に対し、その背中をマットにつけさせた杉山が肩固めをセットする。

杉山は抑え重視に移行し、下の村田が掌底を背中に打っていく。杉山は村田が左腕を差してくると、腰を下げてポスチャー。そのまま勢いのある掌底を振り下ろす。

バタフライ&ロックアップの村田は、ここで左ワキをしぼってスイープに成功──上を取る。腰を蹴って、すぐに立ち上がった杉山は背中を取られても正対してすぐに離れた。

村田のダブルレッグを切り、逆にボディロックに捕えた杉山はテイクダウンから、今度は左腕を絡めて肩固めを仕掛ける。

極め切れることはできないが、抑えてトップ&掌底で杉山が村田を削っていく。杉山が体を起こして勢いのある掌底から、体を密着させにくると村田はハーフバタフライからスイープを狙う。半身で耐え、足を抜いた杉山が首を抱えて上を取り切る。

村田は相当に疲弊しているのが伝わってくるなか、ハーフで掌底を受けパスを許すと、背中を見せた刹那、杉山が両足をフック。掌底からRNCをセットしたが、時間となった。

1分間のインターバル後、IRE独特の50/50かサドルを選択するオーバータイムへ。スタミナ消耗の村田は、ここで全てをひっくり返す勝利が手に出来る──が、

先攻で50/50を選択視11秒でエスケープを許してしまう。

後攻の杉山も50/50をチョイスし、ここは極めるよりもヒザを抜かれないよう村田の右足を抱える。村田がエスケープに要した時間は32秒で、杉山にオーバータイムを制しウィナーコールを受けた。


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