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【Grachan60】レスリング出身ミランダが仕切り直しのプロデビュー。TD&トップキープで中嶋に判定勝ち

【写真】爆発力のポテンシャルは感じられたミランダ、どこで爆発させるかは今後の経験次第か (C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分2R>
ミランダ亜廉(日本)
Def.3-0
中嶋紳乃介(日本)

両者は2021年12月の幕張大会で、育成枠マッチで対戦しており、その時は反則決着でミランダが勝利を収めている。中嶋は先んじてプロデビューを果たし、今回の試合がプロ5戦目。ミランダは昨年8月の大阪大会でプロデビューが決まっていたものの、新型コロナウイルス陽性により試合が中止に。この中嶋戦で改めてプロデビューとなる。

試合が始まると、アップライトに構えたミランダが左ジャブを突いてサークリングする。中嶋は右ローでミランダの足を止めにかかるが、ミランダは中嶋のローの打ち終わりにシングルレッグで組みついた。中嶋はスプロールから右腕を差し上げてミランダの体を起こす。ミランダも組み直してケージまでドライブし、両者がケージ際で差し合いから体勢を入れ替え合う展開に。

ケージに背中を着けた中嶋が四つで組み、押し返すとミランダはダブルオーバーフックへ。そこから反り投げで中嶋をマットに叩きつけた。そのままミランダがトップからパウンドと左ヒジを落としていく。中嶋は両足を上げながらミランダの右腕を抱える。するとミランダが中嶋をケージ際まで運んでいった。

ここで中嶋が狙う腕を切り替えて、ミランダの左腕を取って腕十字へ。ミランダの左腕が伸びて極まったかに見えたが、ミランダが体重を掛けて中嶋の腕十字を潰し、そのままケージ際でラウンド終了を待った。

最終回、中嶋の右ローが大きな音を立ててミランダの左足を襲う。ここでもミランダは中嶋のローの打ち終わりに組みつき、ニータップで中嶋に背中を着かせた。またも下から狙っていく中嶋。するとミランダは中嶋を盛り上げ、そのままケージに押し込み揺さぶる。ケージに押し込まれながら三角の態勢に入る中嶋だったが、ここは耐えきれず再びマットに背中を着かされてしまう。

ハーフガードの中嶋をパンチで削るミランダ。セコンドの指示通り強いパウンドを振り落とすものの、中嶋が足を利かせて致命傷を受けない。ミランダは中嶋の足に体重を掛けてトップをキープする。すると中嶋は頭をケージに押し込まれながらミランダの左腕を取って腕十字を仕掛けた。ミランダもこれを潰して、トップをキープしたまま試合を終えた。

裁定は、テイクダウン&トップキープで試合を優勢に進めたミランダがユナニマスの判定で勝利した。

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