【BFC23】シーズン2総決算へフェザー&ミドル級ファイナル
いよいよ明日、24日(木・現地時間)にシーズン2最終週を迎えるベラトールFC。ケンタッキー州ルイビルの4thストリート・ライブ!で開催されるBFC23の公開計量が、23日(水・同)に行なわれた。
【写真】準決勝を勝ち上がった直後の会見で、既にフェイス・トゥ・フェイスで睨み合っているパトリシオ・ピッチブルとジョー・ウォーレン。シーザー・グレイシー柔術所属となった王者ジョー・ソトと対戦するのは、どちらになるだろうか (C) KEIT MILLS
ライト級=パット・カーラン、ウェルター級=ベン・アスクレンというトーナメント・ウィナーが既に誕生しているBFCシーズン2。最終週ではフェザー級決勝=パトリシオ・ピッチブル×ジョー・ウォーレン、ミドル級決勝=アレクサンダー・シュレメンコ×ブライアン・ベーカー戦が行なわれる。
それぞれ勝者がシーズン3でジョー・ソト、ヘクター・ロンバードの持つ世界王座に挑戦することになり、挑戦権を獲得するための最後の難関。フェザー級はシーズン2でもっとレベルが高く、拮抗した戦いが行なわれてきた。
優勝候補の一角ウィルソン・ヘイスを下した、チーム・ノゲイラ所属のファブリシオ。柔術的な動きは勿論のこと、ヒールホールドや立ち技にも自信を持つ。一方のジョー・ウォーレンも準決勝で、ジョージ・カラキャニャンという難敵を下しての決勝進出だ。
勝敗のカギを握るのは、ピッチブルの極力。ウォーレンは対戦相手の関節技をことごとく、フィジカルの強さで耐えてきたが、1試合に3度は、キャッチに等しいニア・フィニッシュに持ち込まれている。
【写真】サブミッションこそ仕掛けられるが、その度、エスケープには成功してきたウォーレン (C) KEITH MILLS
それでも、米国MMA判定基準のテイクダウンへの評価の高さで、判定勝ちを手にしてきただけに、決勝もテイクダウン+サブミッション・ディフェンスで勝負してくるに違いない。腕十字、三角絞め、そしてギロチンとガードからの仕掛けをことごとく潰していくウォーレン、トップやバックという明確なポジションを許さずに準決勝まで戦ってきた。
フェザー級としては、両者とも小柄の部類に入るが、ウォーレンのパワーはトーナメント随一、対するピッチブルはトーナメント前まで実力は未知数だったが、過去2試合で打撃、テイクダウン、トランジッション、サブミッションと全てに穴のないことを証明していた。
勝敗予想は非常に難しいフェザー級トーナメント決勝戦だが、判定までもつれ込めばウォーレンが優位に立つといえるだろう。対して、ミドル級決勝はベイカー有利と読むのが大筋のところだ。
一回戦、準決勝ともに1Rで勝利を掴んできたベイカーと、判定勝ち&対戦相手の負傷TKO勝利で決勝戦に歩を進めてきたシュレメンコ。打撃+極めというロシア&東欧MMAスタイルのシュレメンコが、スタンド勝負でどこまで試合を支配できるか。すぐにテイクダウンを許すようでは彼に勝機は訪れないだろう。
この他、シーズン3へ向け、女子戦はストライクフォースにも出場経験のあるゾイラ・フラウストが、既にトーナメント出場を決めているロジー・セクストンの相手を務める。セクストンは日本の藤井惠のようにトーナメントを盛り上げるPR役を全うできるか。
【写真】キャリア9勝4敗のニック・ママリス。シーズン3バンタム級トーナメントで大化けする可能性も (C) KEITH MILLS
そんなトーナメント出場選手を既に一人喰っているのが、バンタム級戦に出場するニック・ママリスだ。エリートXCで活躍したマーク・オーシロをリアネイキド・チョークで下した彼が今回、対戦するのはアルバート・リオス。
カリフォルニアのローカルショー、そしてアフリクションに出場経験のあるリオスは、キャリア12勝4敗を誇る。ライト級やフェザー級で戦ってきた彼が、バンタム級に落として戦うとなれば、従来持つスピードに加え、パワーも武器になりそうだ。オーシロに続き、リオスも倒すようなことがあれば、ママリスは一躍シーズン3バンタム級トーナメントの本命に躍り出ることになる。
■BFC23 メインファイトの計量結果
<フェザー級トーナメント決勝/5分3R>
パトリシオ・ピッチブル:144ポンド(65.3キロ)
ジョー・ウォーレン:144ポンド(65.32キロ)
<ミドル級トーナメント決勝/5分3R>
アレクサンダー・シュレメンコ:185ポンド(83.9キロ)
ブライアン・ベーカー:184ポンド(83.4キロ)
<バンタム/5分3R>
ニック・ママリス:135ポンド(61.2キロ)
アルバート・リオス:135ポンド(61.2キロ)
<女子120ポンド/5分3R>
ゾイラ・フラウスト:120ポンド(54.4キロ)
ロジー・セクストン:121ポンド(54.8キロ)