【RFC15】おひざ元大会に田村一聖、福田力、ミノワマン参戦
【写真】日本勢にとって厳しい戦いが続くRFC、田村、福田、ミノワマンはどのような戦いを見せるか (C)MMAPLANET
5月10日(土・現地時間)に開催されるRFC15。現在、日本でリアリティTVのロケ中というRFCジョン・ムンホン代表のおひざ元カンウォンド・ウォンジュのチアック体育館で行われる同大会、10日(木・現地時間)に日本人選手3人の出場と、その対戦相手が発表された。
既にソ・ドゥオン×ヨアキム・ハンセンの再戦が発表されているRFC15に出場する日本人ファイターは田村一聖、福田力、そしてミノワマンの3名だ。田村は前OFC世界バンタム級王者で、2月に手塚基伸をボディで粉砕したキム・スーチョルと、福田は昨年4月にミノワマンをTKOで下しているソン・ヘソクと対戦する。そのミノワマンの対戦相手はパク・ジョンギョとなった。
昨年10月にソン・ミンジョンに敗れ、RFC初陣を飾られなかったばかりか、拳を再度骨折してしまった田村にとって、正念場となるキム・スーチョル戦だ。日本と同様に韓国でも非常に層の厚いバンタム級にあって、キム・スーチョルはUFCファイターのカン・ギョンホ、RFCバンタム級王者イ・ギルウ、新鋭イン・ユンジュンと並ぶトップファイターだ。元はテイクダウンから極めを得意としていたキム・スーチョルだが、OFCでレアンドロ・イッサとの再戦を制した辺りから、パンチの威力が急激に増すようになった。
加えてテイクダウンディフェンス能力も高まっており、ビビアーノ・フェルナンデスにはポイントアウトされたものの、手塚を寄せ付けなかった。母国や地元でのファイトでは、海外以上にプレッシャーを感じる部分もあるが、田村としては1Rにしっかりと攻勢をにぎりたい。スクランブルの展開に強い韓国勢、打撃に意識が偏った時がテイクダウンのチャンス。もちろん、そのためには自分のリズムで打撃戦を繰り広げる必要がある。誰よりも韓国人ファイターに勝つ難しさを知っている田村が、どのような戦略を持ってキム・スーチョル戦に臨むのか。今後のRFC出場日本人ファイターにとってもスケールとなる試合になるかもしれない。
福田の相手のソン・ヘソクは一言でいえばブロウラーだ。荒い打撃の展開になると、その強さを発揮する。ミノワマン戦ではテイクダウンや足関節を凌ぎ、スタミナが切れた人気者をパンチで圧倒した。ただし、大山峻護戦で間合いを取られると、その大振りのパンチが仇となりアゴを打ち抜かれている。福田とすれば、サウスポーの有利さを生かし、ヘッドスリップでパンチをかわして、より長く伸びる左ストレートを打ち込み、テイクダウンのプレッシャーも与えたいところ。しっかりと勝ち星が欲しい、試合といえる。
RFCでキャリア100試合目を勝利で飾り、国内ではIGFで戦うミノワマンと戦うパク・ジョンギョは、韓国国内ではムエタイやキックの経験が豊富で、評価は決して低くない。しかし、RFCでは過去4試合に出場し1勝3敗、日本でもGladiatorで濱村健、中村勇太に敗れており、負けていられない相手となる。