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【UFC282】目まぐるしいグラウンド&スクランブル・ウォー。反則犯したサーイマンがコースローをTKO

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)
Def.3R4分13秒by TKO
スティーブン・コースロー(米国)

間合いの取り合いからサイドキックを見せたサーイマン。コースローは右ハイを蹴っていく。サーイマンはスイッチしながらパンチを伸ばすが、コースローが組んでテイクダウンに成功する。すかさず左足を抜いたコースローはサーイマンのキムラを防いでパスの圧力を立掛ける。サイマンのハイガード狙いに、逆側に回ってハーフで抑えたコースローはそのまま左足を抜いてパスを狙う。

このタイミングでリバーサルに成功したサーイマンだが、コースローはミッションコントロールもエルボーを受ける。再びミッションコントロールからゾンビ、さらに足関節狙いのコースローだが、サーイマンはハイエルボーギロチン。反応したコースローの背中に回ってバックグラブへ。前方に落としたコースローは、パンチからマウントを取る。ここもブリッジ返しでサーイマンが上になるなど、目まぐるしいグラウンドの攻防となった。

2R、「トップが重要で、マウントに行くのは注意しろ」という指示を受けたコースローは右ミドルをチェックし、続く左ミドルに組んでダブルレッグへ。腰を落とすサーイマンに正対してテイクダウンを奪ったコースローは、右腕を差してレッスルアップのサーイマンにギロチンを仕掛ける。頭を抜いたサーイマンに続きコースローも起き上り、ケージに押し込む。首相撲からのヒザを顔面に受けながら、テイクダウンを決めたコースローはボディロックから足を刈り、バックを伺う。

前転したサーイマンが、上体を起こしてトップを取ると足関節狙いのコースローに鋭いパンチを打っていく。背中を向けたコースローからバックグラブ、胸を合わせてきても背中に乗り続けたサーイマンが背中を伸ばす。腰を上げて、前方にサーイマンを落としたコースローが、ダブルレッグでケージに押し込む。両ヒザ立ちのコースローの顔面に右ヒザを入れたサーイマン。ここで試合が中断される。ドクターチェックを受けるコースローは時間を置いて回復を図るが、首を横に振る仕草も見える。それでも4分近くを経て再開に応じたコースロー、サーイマンはペナルティで1Pの減点となる。

試合はスタンドでリスタートされ、サーイマンが右ローを蹴る。さらにヒザをボディに入れたサーイマンだが、近距離で頭を振った際にコースローのヒジに当たりカット。直後のコースローのハイクロッチをを切っていなすと、がぶりからヒザ蹴り、離れたコースローに左ハイを2発狙う。そのまま大きな攻防はなく時間を迎えた。

最終回、左右のハイを見せたサーイマンは、後ろ回し蹴りも繰り出す。組んだコースローはケージに押し込んでテイクダウンからバックへ。前方に落としたサーイマンは腕十字は察知したが、続いてヒザ十字を狙われる。ここも足を畳んで防ぎ、ハーフでトップを取ったサーイマンがエルボーを入れ、シングル狙いのコースローのバックに回る。両足をフックしたサーイマンは、コースローを立たせずに寝技に持ち込むとロールに合わせてマウントへ。コースローはスクランブルに持ち込んで、差しあげテイクダウンでリバーサルに成功する。

ハーフで抑えたコースローをスイープしたサーイマンは、殴ってバックに回る。背中が伸びたコースローは上を向き、殴られてうつ伏せに。しっかりと両足をフックしたサーイマンは胸を合わせてきたところで、離れてスタンドに持ち込むとヒザ蹴りを顔面に連続で入れ。効いたコースローにパンチとヒザの連打で追い込むと、レフェリーが試合を止めた。勝者はインタビューでUFC、ベガスでの戦いに感激しつつ一番にヒザ蹴りの反則を詫びた。


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