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【OFC15】朴光哲×フォラヤン、水野竜也×アタイジ戦が決定!!

2014.04.02

Folayang vs Boku

【写真】制空権を握るのはどちらになるのか。非常に楽しみなエドゥアルド・フォラヤンと朴光哲のライト級戦(C)MMAPLANET

2日(火・現地時間)、5月2日(金・同)にフィリピン、マニラのSMMOA(SMモール・オブ・エイジア)で開催されるOFC15「Rise of Hero」の追加カードが3試合発表された。上田将勝がOFC世界バンタム級王者ビビアーノ・フェルナンデスに挑戦する一戦や、川那子祐輔×ロブ・リシタ戦など日本人絡みの試合が既に決定している同大会、今回アナウンスがあった3試合中2試合も日本人選手の試合だ。

まず、3月のマレーシア大会でアルナウド・ルポンにKO勝ちしたばかりの朴光哲が、地元フィリピンのエドゥアルド・フォラヤンと対戦する。OFC初戦でソロパベル・モレイラを逆転KOで下し、ライト級王者となった朴。その後、青木真也に敗れ王座を失うと、ヴィシール・コロッサ戦にも敗れ、上記にあるルポン戦で連敗をストップした。

体力勝負でなく間合いとタイミングの打撃が武器の朴にとって、フォラヤン戦は今後への試金石となる試合だ。もちろん、タイトル戦線再浮上という意味合いでも重要な戦いとなるが、それ以上に彼が求めるスタイルが、パワーで上回る外国人相手に通用するのかという部分が、より大切になってくる。2011年9月のOFC旗揚げ戦で、クォン・アソルを激しい打撃戦で破り、フィリピンにフォラヤン有りを印象づけた彼も、その後はテイクダウン対策に苦しむように。結果、最大の長所である散打流の蹴りの威力は影を潜め、左フックは大振りが目立つようになってきた。

ローウェン・タイナネス、カマル・シャロルスと連敗し、昨年12月の母国大会でヴィンセント・ラトゥールに判定勝ちしたフォラヤンだが、まだ勢いの良さは戻り切っていない。朴、フォラヤン、互いに打撃ファイターだが、前述したようにオーソながら左のパンチが強いフォラヤンは、レスラーを相手にした時よりも、勢いの良い打撃を放ってくるに違いない。そんな強打を持つ対戦相手の勢いに、朴が飲みこまれるようだと、コロッサ戦の二の舞になる。間合いとステップ、距離が信条の朴、真価が問われるフォラヤン戦だ。

上田、川那子、朴とともにマニラで戦うことが決まったのが、水野竜也だ。OFC参戦は昨年10月以来、半年振り3度目となる。その昨年10月のハファエル・シウバ戦からミドル級に階級を下げた水野は、ライトヘビー級時代より動きも切れており、立ち、寝技ともに試合をコントロールした。今回の対戦相手レアンドロ・アタイジは2005年コパドムンド(ワールドカップ)柔術青帯ヘビー級で優勝しており、現在は黒帯を巻く。元はノヴァウニオンの所属のアタイジ、そんな背景もあり、ブラジルでは修斗ブラジルでの2勝を含めMMA5連勝を達成し、昨年11月にOFC初出場を果たした。

Tatsuya Mizuno【写真】水野竜也のミドル級転向2戦目、イヴォルブ勢の日本人の対戦はOFCのトップレベルの対戦といえる(C)MMAPLANET

昨年よりイヴォルブMMAで柔術の指導とMMAのトレーニングを行っているアタイジ、水野としてはやはり組まれて倒されたくない。ただし、アタイジは11月のクアラルンプール大会=OFC初戦でKOデビューを飾っているように、打撃でも好戦的な部分がある。警戒すべきはテイクダウンから寝技であることは間違いないが、打撃に呼応することも十分に考えられるので、水野はアタイジの打撃が荒くなるような誘いが欲しい。

なお、今回発表されたもう1試合は地元フィリピンのレイ・ヨードーゲンとグアムのジョシュア・アルバレスと対戦するフライ級となっている。

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