【RIZIN LANDMARK04】倉本一真を相手に元谷友貴がKOでもなく、一本でもない最高に価値ある判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
Def.3-0
倉本一真(日本)
左フックから組んだ倉本がテイクダウンを決める。ハイガードの元谷を持ち上げた倉本がスラムし、ガードを割る。スクランブルで立ち上がった元谷が距離を取ると、テイクダウンを切り右を当てる。大きな振りから組む倉本に対し、元谷はヒザを突き上げて離れる。さらにミドルを効かされた倉本のテイクダウン狙いには、ギロチンをカウンターでセットする。背中をマットにつけて逃れた倉本だが、元谷はハーフで抑える。下からダブルアンダーフックの倉本の顔を押した元谷が、エルボーを打つ。倉本は蹴り上げからシングルレッグ、がぶった元谷がヒザ蹴りを連続で頭部に打っていく。
倉本の攻撃手段と想われた攻撃で、攻勢の元谷はフックに左のカウンターを入れる。右回りで間合いを取る元谷がカーフを蹴り、右を伸ばす。組んでも倒せない倉本は左右のフックから前蹴りで上体がのけ反る場面も。組みの姿勢が崩れた倉本はフックを強振するが、元谷が切れのパンチからヒザを見せてラウンドを締めた。
2R、右に回る元谷に対し、距離を詰めて上体で組もうとしたが取り切れない倉本。元谷はヒザ蹴りを決め、左フックをヒットさせる。右カーフを蹴られた倉本は、その右に意識がいき左で殴られる。それでも組んでバックに回ると、前転した倉本の背中を取り続け後方に投げ捨てる。直後に立ち上がった元谷が、倉本の組みをがぶってヒザを突き刺す。離れた倉本は、押し込んでもどうにもテイクダウンが奪えない。
左を受け、ヒザにつながれた倉本は組んでからの投げがすっぽ抜け、グラウンドでヒザの攻撃を受ける。バックに回った元谷は立ち上がった倉本にネルソンを仕掛ける。やがて両足をフックして背中を伸ばした元谷がボディトライアングルからパウンドを連打する。殴られながら右腕を差して、立ち上がった倉本が何とか胸を合わせる。ここから左右のヒジを繰り出した倉本、元谷は終盤にスタミナを温存したか。
最終回、左フックから右アッパーを入れた倉本。元谷は跳びヒザから、さらにヒザ蹴りを続ける。組んでもヒザを受ける倉本は、元谷のテイクダウン狙いを巧みに切り返しバックに回る。後方から蹴り、豪快に投げるなど倉本から疲れが感じられない。逆に動きが落ちている元谷に圧を掛けると、左フックにも右アッパーを返す。ケージを背に戦う元谷は左を打って前に出るが、倉本が右を当ててスピニングバックフィストを放つ。
元谷がショートフックに前に出ると、倉本が圧を掛けスピニングバックフィストへ。右を打ち合った両者、下がったのは元谷で倉本が距離を詰める。残り1分を切り、左右のフックで元谷が猛攻を仕掛ける。ここまで我慢して、一気に攻めを集中させた元谷のラッシュからヒザにも倉本は左右のパンチでは反撃に出る。と、終了間際についには姿勢を崩した倉本にサッカーボールキックを入れた元谷が3‐0の判定勝ち――KOでも一本でもないが、それ以上に価値がある勝利を元谷は手にした。