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【LFA144】強豪プエルタと再起戦、堀内佑馬─01─に訊いたRTU「終わった。格闘家人生が終わった」

【写真】フエルタ戦を週末に控えた堀内に、Road to UFCのことを聞かずにはいられなかった(C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるLFA144「Gafurov vs Silva」に堀内佑馬が出場し、フアン・プエルタと対戦する。

10代で渡米し、UFCを目指してきた堀内が掴んだRoad to UFCというチャンス。しかし、トップノイ・キウラムに判定負けを喫し、儚くも夢が現実になることはなかった。何よりも勝負を賭ける場面、オタツロックでホールドして試合を終えるという悔いの残る戦いをなぜ堀内はしてしまったのか。

再起戦、元Titan FCフライ級王者でコンテンダーシリーズでも勝利している強豪プエルタとの戦いを目前に控えた堀内に対して──人生を賭けた場で、勝負に出られなかった理由を尋ねずにはいられなかった。


──もう、すっかり頬がこけていますね。

「あと水抜き分ぐらいですかね」

──LFAは計量の前日に現地入りなので、アーバインでそこまで落とす必要があるのですね。

「そうですね。今回はスーフォールズに到着するのが夜の10時ぐらいなので、水抜きは少し心配です」

──ファイトウィークのタイミングで申し訳ないですが、6月のRoad to UFCを振り返ってもらいたいのですが。あの展開、3Rにポジションは取っていても堀内選手はフィニッシュに向けてパウンドを落としたり、一本を狙う必要がある場面でホールドした状態でタイムアップを迎えてしまいました。あの時、どういう心境だったのでしょうか。

「あの時……、気づいたら試合が終わっていました。気づいた時にはホテルの部屋にいたというような感じで。なんなんですかね……」

──それは何かダメージがあったということですか。

「いえ、そういうことではないです。ダメージはなかったです。夢に飲まれた感じがしました(苦笑)。飲まれたのか……それも分からないです、我に返ったときには『終わった』と思いました。その『終わった』という感覚しか覚えていないんです。

減量も過去最高に上手くいって、練習もこれまでで一番といえるだけやっていたのに。マジでどうなっているのか……試合後はただただ悔しかったです。いや悔しかったのより、もう終わったという感じでした……。

試合後のホテルでオーヤマ・コーチにも色々と言われましたけど、その時ももう『終わった。格闘家人生が終わった』という気持ちしかなかったので、聞いてはいたのですが、あまり頭に入ってこないぐらいでした。ホントに終わったと……勝てた試合ですし、ようやくUFCと絡めた試合だったのに……それを落としたということは、けっこうきつかったです」

──終わったということは、MMAは引退というぐらいの気持ちだったのですか。

「シンガポールのあとビザの更新で日本にいないといけなかったのですが、帰国しても2、3週間は練習もしていなくて……遊んで、ボォッとしたり好きなことだけをしていました。でも結局……格闘技が一番楽しかったです。好きにしていた時期に、僕が所属していたタンタン・ファイトクラブが活動を再開して、そこの先輩でRISEとかに出ている吉沼大輝選手が練習に誘ってくれて。

僕がどれだけあの試合に賭けていたのかを分かっていたので、一切格闘技の話とか皆がしてこないんですよ。それでも元気つけようとしてくれていて。凄く応援してくれていることが伝わってきました。だったら、俺にも価値があるなって考えるようになりました。そこで、やっぱり諦めることはできない──夢を諦めたくないという気持ちになってきました。

で、また1日に3部練とかしっかりと練習するようになって。ただビザを取るにも試合が決まらないという話で、キックはタンタン・ファイトクラブでやり、MMAはMe,Weでやらせてもらっていました」

──おお、Me,Weですか!!

「試合が9月に入ってから決まって。そこからチーム・オーヤマに戻っても十分な時間がないので、Me,Weでしっかりとお世話になりました」

──Me,Weで練習するようになったのは?

「僕の師匠の宮下(トモヤ)さんが山﨑(剛Me,We代表)さんにセコンドに就いてもらったりしていたので。だったら僕も日本では山﨑さんに見て欲しいと思いました。倉本(一真)さん、佐々木憂流迦さん、山北(渓人)君、(藤田)大和君とか、村田夏南子選手や魅津希選手もいました。あとTSUNE選手もそうですね。僕は中学と高校の時にGRABAKAのプロ練習に参加させてもらっていて、恒村(俊範=TSUNEの本名)さんはその頃からの知り合いなんです。それもあって恒村さんにもよくしてもらって、凄く良い練習ができました」

──藤田選手は日本のフライ級のトップです。練習を一緒にしてみて、どのような感触でしたか。

「いやぁ……良い練習でした。メチャクチャ良い練習でした。Me,Weには色々なタイプの選手がいるので、素晴らしい環境だと思いました。山﨑さんの人柄ですよね。1日中、山﨑さんはジムにいるし。バッチリ、練習できました。それとチーム・オーヤマは組み中心なんですけど、日本ではMe,WeでMMA、タンタン・ファイトクラブでキックと打撃をいつもより多めにデキたので、凄く良い状態でした。

もともとLFAからは、最初はブラジル人のフィリッピ・ブネスという選手と戦うというオファーだったんです。でもアーバインに戻って来てから、対戦相手が代わって」

──いやぁフアン・プエルタは元Titan FCのフライ級王者で、去年のコンテンダーシリーズでも勝利しています。

「ハイ、全然良い相手になりました」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
10月15日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■ LFA144対戦カード

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ジエゴ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)
ダイクォン・バックリー(米国)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
フアン・プエルタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・レヴェル(カナダ)
ヘナート・ヴァレンチ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
イスラエル・ギャルヴァン(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ジョーンズ(米国)
クリスチャン・ターナー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ロナルド・コールマン(米国)
チャト・ワイエスト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ブレイディ・ミナー(ブラジル)
パトリック・リベラ(米国)

<バンタム級/5分3R>
アダム・アイサ(米国)
マテオ・ゴンザレス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
シャイアン・バワーズ(米国)
ナランジャガル・ツェンダユシュ(モンゴル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニールセン(米国)
ベン・シャウアー(米国)

<ライト級/5分3R>
アンドレス・マーリー(米国)
ホビソン・ジュニオル(ブラジル)

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