【UFN】ベン・ヘンが6・7に、ロシア成長の証ハビロフと対戦
【写真】MMAトップレベルに上がってきたロシア勢、その代表格のルスタン・ハビロフとの対戦が決まったベンソン・ヘンダーソン(C)MMAPLANET
18日(火・現地時間)にUFCが公式ホームページ上&ツイッターで6月7日(土・同)にニューメキシコ州アルバカーキでUFC Fight Nightを開催し、メインで前ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンが、ルスタン・ハビロフと対戦することを発表した。
ベン・ヘンは昨年8月にアンソニー・ペティスに敗れ、王座陥落後1月にはジョシュ・トムソンとの接戦を制して以来、約4カ月振りのファイトとなる。対するハビロフはキャリア17勝1敗で現在6連勝中、UFCでも3連勝、昨年11月には元ストライクフォースのトップコンテンダー、ホルヘ・マスビダルを下している。タゲスタン出身のハビロフは現在ジャクソンズMMAで練習しており、アルバカーキはある意味ホームということになる。
ボクシング、キック、レスリング、柔道で強さを見せる格闘王国ロシア、国技サンボもあり、道着着用MMAといえるコンバット・サンボも存在するが、一部重量級ファイターを除きMMAの世界でトップに到達するファイターはなかなか出て来なかった。それがここ2、3年の間に柔術的要素を咀嚼するファイターが増え、同時にレスリング+打撃で攻めの比重が上がってきた北米MMAを席巻する存在となっている。UFCライト級でもカビブ・ヌルマゴメドフがMMA21連勝、UFCでも5連勝で4月19日にハファエル・ドスアンジョスと対戦することが決まっている。
ハビロフにとってアルバカーキはホームと記したが、その玄関となるアルバカーキ空港自体が、カートランド空軍基地との共用という空軍の街でもある。このところロシアのプーチン大統領がウクライナ編入を宣言したことにより、一気に関係が悪化している米国とロシア。ハビロフは前戦では米軍基地内で試合をしているが、久しぶりに冷戦ムードのヒール扱いになるばかりか――それ以上に政治的処置が取られる可能性もある。ランス・ベノアとボビー・ヴォルガ―のウェルター級戦が行われることも決まっているアルバカーキ大会だ。
また、ベン・ヘンのタイトル再挑戦お預けとなった一因、ライト級世界王者ペティスとギルバート・メレンデスがコーチを務めるTUFシーズン20、女子ストロー級のトライアウトが4月28日(月・同)にパレスステーション・ホテルで行われることも同日発表となっている。