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【RFC Korea03】×ブラジル対抗戦、ハム・ソヒも母国のケージへ

Ham Seo-Hee

【写真】ついに韓国で戦うことになった女王ハム・ソヒ。今後は日本の選手が、彼女に挑むために韓国に渡るケースも増えて来るか。また、RFCのルートで日本勢以外との対戦も楽しみになってくる(C)ROAD FC

17 日(月・現地時間)、4月6日(日・同)に韓国ソウルのグランドヒルトン・コンベンションセンターで開催されるRFC KOREA03の対戦カード4試合が発表された。

第2回大会からRFC Nation張りの国別対抗戦を軸とするようになったRFC Korea大会。韓国×日本に続き、既報の通り今大会では韓国×ブラジルが組まれる。×日本の時のようにRFC×パンクラスという団体戦は謳われていないが、3×3の対抗戦のうち2人のブラジリアンは最新の試合をWOCS(ウォッチアウト・コンバットショー)に上がっており、メインでクォン・アソルと対戦するジョバンニ・ジニスは同プロモーションのライト級王者だ。

ジョバンニは2012年5月に修斗ウェルター級(※70キロ)チャンピオン弘中邦佳にパウンドでKO負けを喫したことがあるが、それ以降は5勝1敗。弘中と対戦したときは、勢いのある右フックやローを見せたもののテイクダウンを許し、足関節を狙ったとこでパウンドを集中されている。昨年12月にジョゼ・ファビアーノを下し、ベルトをその腰に巻いた試合では構えがオーソドックスからサウスポーに代わっており、かつ右からのハイキックなど打撃の幅は増えていた。

一方、クォン・アソルは兵役を終えMMA復帰を果たしてから1勝1敗、前回は香港在住のイラン人キックボクサー=モスタファ・アブドラヒをRNCで下している。RFCライト級戦線といえば、久米鷹介が主戦場としており、ナム・ウィチョルが返上した王座を目指す場合、この試合の勝者が彼と絡むことは大いに考えられることでも注目の一戦だ。復帰3戦目、これまでの2試合、クォン・アソルは復帰戦が2度目で計量をクリア、2戦目はキャッチウェイト戦になるなど、しっかりと体重が落せていない。体重を落とせているかどうかも調整の出来、不出来の表れ。計量ミスの常連といえるクォン・アソルだけに計量に問題ないよう体重を落とし、万全の体調でジニス戦を迎えてもらいたい。

クォン・アソル×ジニス戦以外の対抗戦2試合、バンタム級のムン・ジェフン×チアゴ・マンシーニャ・シウバ、フェザー級のキム・ウォンギ×ブルーノ・ロブスト・ミランダも発表されている。ムン・ジェフンは昨年のRFCバンタム級王座決定トーナメント準決勝で、その後ベルトを巻いたギ・イルウにKO負けして以来の復帰戦となる。キャリア5勝5敗のムン・ジェフンに対し、シウバは5勝2敗で最近の2試合はともに1RでTKO、ヒールフックと秒殺している。

アレッシャンドリ・バロス率いるバイシーニョ・チームでシウバと同門のミランダはWOSCの常連で戦績は5勝1敗、対するキム・ウォンギは1勝4敗1分ということもあり、この対抗戦は、決して韓国勢に〝勝たせ″的な試合が用意されているわけでなく、非常にシビナなマッチメイクといえるだろう。

また、同大会ではハム・ソヒの出場も決まった。Jewelsフェザー級王者ソヒが対戦するのは、以前はパラエストラ八王子や尚武会に所属していたバンフース紫乃だ。MMAだけでなくM-FIGHTなどムエタイ・ルール、さらにブラジリアン柔術にも挑んできたバンフース。現在は日本を離れ米国在住のバンフースは、これが初めての韓国での試合になる。同様にMMAデビュー以来常に日本で戦ってきたハム・ソヒも、キャリア8年目でついに母国でのファイトに臨むことになる。インヴィクタからのオファーは公然の事実として伝わっていることもあり、今後のキャリアの積み重ね方も気になるハム・ソヒだ。

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