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【DWCS2022#06】右ヒザ負傷のダダコワが根性のトップ&バック奪取で、シウバを下す

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マリア・シウバ(ブラジル)

シウバのローにワンツーを合わせていったダダコワは、組まれても右腕を差して投げを打ちトップに。懸命に足を効かせるシウバはフックからハーフバタフライへ。下からの煽りに立ち上がったダダコワが、ボディにパンチを落とす。飛び込み足を一本抜いたダダコワだが、すぐにシウバがフルガードに戻す。勢いのある右エルボーを入れたダダコワは再び立ち上がり、右のパンチを振り下ろす。

残り55秒でレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンドへ。すぐにダダコワがシウバをケージに押し込む。シウバは押し込み返すが、小手を決めたダダコワが腰に乗せた投げトップでラウンド終了を迎えた。

2R、右ミドルにパンチのコンビで距離を詰めたダダコワは、クリンチの攻防で大内刈りを狙うが逆にテイクダウンを奪われる。下からのスイープの仕掛けに対し、シウバは足を巧妙に抜いてマウントを奪う。パンチ&エルボーを落としたシウバは、ブリッジから足を戻される。ガードをめくろうとするダダコワの柔道ムーブを凌いだシウバが、立ち上がって左右のローを蹴っていく。レフェリーが間に入り、試合がスタンドに戻る。すぐに組んだシウバがケージへ。相四つで有利に見えるダダコワが、払い腰で一本級の投げを決める。ハーフバタフライに腰を上げて離れたダダコワが、ボディを殴る。シウバは立ち上がると、ダダコワがバランスを崩して崩れる。

右ヒザを負傷し空足を踏んだような動きだったダダコワが、カニバサミから足関節を狙うがシウバは両ヒザをついて耐え左右のパンチを落として時間に。起き上る仕草が、明らかに負傷を感じさせたダダコワだった。

最終回、開始前にドクターチェックが入る。「イッツOK」というダダコワは、試合が再開されるとパンチを見せるもすぐにヒザが抜けたような動きに。そこから組んでいったダダコワがトップを取り切る。後方への巴のようなスイープにも耐えきったダダコワはパスへ。ついに腰を切ってサイドを取ったダダコワは、シウバのブリッジを潰して全力で抑え込む。

ワキを差されて、エビを使えないシウバは肩パンチを打たれて厳しい展開に。ヒザの負傷が明らかなだけにスタンドに戻りたいシウバは、懸命に腹ばいになってスクランブルを狙う。ここでダダコワはバックに回って両足をフック、仰向けになり後方からパンチを打っていく。逃げ切り勝利でなくフィニッシュを狙うダダコワに対し、シウバは左手首を掴み、RNCは許さない。ダダコワは最後の5秒のRNCを仕掛けたが極めきれず、タイムアップとなった。

と同時にダダコワのコーチがダナ・ホワイトにケガをしたんだ──と必死のアピール。3-0の判定勝ちを収めたダダコワはバックステージでダダコワは試合前から負傷していたことを明かし、「自分の力を見せることができなかった。もっとできる」と話した。


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