【UFC114】ドンヒョンがUFC4勝目、TUFウィナーを破る
■第6試合 ウェルター級/5分3R
キム・ドンヒョン(韓国)
Def.3R終了/判定
アミール・サダロー(米国)
【写真】韓国MMA界のエース=ドンヒョン。カロ・パリジャン戦でノーコンテストがあったものの、UFC4勝無敗を記録した (C) ZUFFA
サウスポーのドンヒョンと、オーソドックスに構えるTUFシーズン7のウィナー=サダロー。互いにローを蹴り合うと、サダローが放った右ストレートの打ち終わりに、ドンヒョンはシングルでテイクダウンに成功する。
ハーフからパスを狙うドンヒョンをガードに戻したサダロー。ドンヒョンはパウンド&ヒジを落としながらパスを進めていくも、サダローがハーフになってはガードに戻すという展開が続く。
だが、サダローの起き上がり際にバックを奪ったドンヒョンは、両の足をサダローの大腿部に差し込み、側頭部にパンチを放っていったところで、1Rが終了した。
2R、スイッチから左ロー、ワンツーを放つサダローは、ハイキック、左の前蹴りと、得意の足技を多用する。だが、左ストレートを狙ったところで、1Rと同じようにドンヒョンに前足を捕えられ、シングルでテイクダウンを奪われる。
今度は、サイドを奪ったドンヒョンだが、サダローも脇を差して立ち上がると、首相撲からヒザ蹴り。それでも、ケージに押し込んだドンヒョンは、サダローへ執拗に絡み付き、最後はダブルレッグで再びテイクダウンを決める。
ハーフからサダローの頭の下から手をまわして、その左腕を捕獲し、パウンドを放っていくドンヒョンは、残り10秒でマウントを奪取し、背を向けたサダローのバックを奪ったところで2Rも終了。ドンヒョンがリードする格好で試合は進む。
3Rもテイクダウンから上のポジションを奪ったのはドンヒョンだった。パウンドを落とし、パスを狙いながらも、ケージを背に立ちあがろうとするサダローの向きを変えるなど、冷静に攻めていく。
残り2分、サダローも下からタスキのように足を絡ませ、三角絞めを仕掛けるが、これは不発。それでも、なんとか立ち上がると、この試合ではじめて、ドンヒョンのシングルレッグを切ることに成功したが、スタミナの消耗激しく思うように打撃がでない。
残り30秒、パンチ、ヒザを必死に繰り出すサダローだが、最後はタイムアップとなり、判定の結果は3者が30-27を付ける3-0でドンヒョンに軍配。ドンヒョンは、2009年1月のカロ・パリジャン戦がノーコンテストになった一戦を除き、UFC無傷の4勝で、そのステータスを更に上げた。