【UFC114】ハザウェイ、米国本土初登場でディエゴ撃破
■第7試合 ウェルター級/5分3R
ジョン・ハザウェイ(英国)
Def.3R終了/判定
ディエゴ・サンチェス(米国)
【写真】ディエゴのタックルにドンピシャのタイミングでヒザを合わせたハザウェイ。この一撃が試合の流れを大きく変えた (C) ZUFFA
まずは左ストレートを見せたディエゴは、そのままパンチの連打からダブルレッグで、ハザウェイをケージに押し込んでいく。ディエゴの左手首を掴んで、テイクダウンを防いだが、ハザウェイは態勢を入れ換えた直後、一度は尻持ちをつかされるがすぐに立ち上がる。長いリーチを生かして、左ジャブをヒットさせたハザウェイは、ディエゴのテイクダウン狙いに右ヒザを合わせダウンを奪う。
オーブンガードのディエゴにエルボー、クローズドになると鉄槌を落とすハザウェイ。インサイドからパンチを落とし続けるハザウェイは、ディエゴの腕十字狙いを察知すると、強烈な左のパウンドを見舞っていく。苦し紛れの顔面蹴り上げを見せるなど、追い込まれたディエゴは何とか1Rを戦い抜いた。
2R、左ローから右ストレート、さらに右ハイを見せたハザウェイ。さらに右フックをヒットさせるなど、試合をリードし続ける。左ストレートを返したディエゴは、打撃戦に切りかえたかと見せかけ、直後にダブルレッグでテイクダウンを狙う。背中をつけることなく、立ち上がるハザウェイに対し、ハイクラウチに切りかえてなお、テイクダウンを奪えないディエゴは、距離を取るとまたしてもハザウェイの左ストレートを顔面に被弾する。
飛び込んで右フックをヒットさせたハザウェイは続いて右ハイを見せる。ディエゴもパンチの交換に応じるが、距離が近づくとハザウェイのヒザに往く手を阻まれる。劣勢のまま最終3Rを迎えたディエゴだが、ここでもハザウェイの長いリーチに苦しみ、効果的な打撃を繰り出すことができない。
ディエゴのテイクダウン狙いを切って、二―を放つハザウェイ。ディエゴの右が、その顔面にヒットするが、テイクダウン狙いはことごとく失敗し、いよいよ追い込まれていく。残り試合時間2分を切り、ディエゴの突進に冷静にパンチを合わせるハザウェイは、右ハイから左ストレートを合わせる。ディエゴからバックを奪うなど、残り30秒を切っても試合を優勢に進めたハザウェイ。初めての米国本土の試合で、TUFシーズン1優勝者ディエゴを相手に30-27×2、30-26で判定勝ちを収めた。
「フィニッシュを狙ったけど、ディエゴはもの凄くタフだった」と語るハザウェイは、一気にウェルター級戦線で存在感を示すこととなった。