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【Bellator111】イワノフ、タフ過ぎるヘールを押し切り準決へ

2014.03.08

<シーズン10ヘビー級T準々決勝/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
リック・ヘール(米国)

サウスポーのイワノフに対し、ジリジリと距離を詰めるヘール。右を打ち込みながらヘールが前に出ると、右腕を差したイワノフが胸を合せてケージに押し込んでいく。互いにケージまで押し込めず、ケージ中央付近でヒザ蹴り、ボディを打ち合うとヘールが押し勝つ。ケージを背にしたイワノフは、体を入れ替えてすぐにパンチを打ちながら距離を取り直す。今度はイワノフが左を振るいながら前に出るも、またも組み合いとなる。イワノフの払い腰は不発に終わり、ヘールが間合いを取る。

イワノフの左ストレートから右フック、ヘールも右を返す。目を気にしながら放ったイワノフの左フックで、ヘールがよろめく。ここで慎重に戦うイワノフは、左右のフックから組んでいく。突き放したヘールは左から右を伸ばし、さらに左からヒザを突き上げたところで初回が終了、イワノフのラウンドとなったか。

2R、ヘールが左ジャブを伸ばし、左にステップを踏みながらイワノフとの距離を制す。左フックを振るいながら距離を詰めたイワノフは足を滑らせてヒザをつく。直後に起き上がって組んでいくが、ここでも投げは決らず打撃の距離へ。左2発を打ち込み、動きが止ったヘールを右フックで倒したイワノフ。怒涛のパウンドラッシュを見せるが、レフェリーが試合を止めない。正対してきたヘールにギロチンを仕掛けたイワノフは、ここで一旦息を整える。

ヘールは立ち上がった直後に左右のフックを受けて棒立ちになるが、それでも倒れない。いよいよガス欠を嫌がったイワノフが攻めるのを躊躇し、距離を取るようになる。左目尻をカットしたヘールは、信じられないようなタフネス振りを見せつけ、歩を詰めていく。間合いをキープするイワノフ、右に回りながら、ワンツー。ヘールも、同時に右を返す。ここで2Rもタイムアップに。イワノフのビッグラウンドだったが、同時にヘールが耐えきったため、最終回にスタミナ面で不安を残すことになった。

最終回、右のジョブをダブルで放ち、左を見せながら組みついたイワノフ。ここもヘールが押し返し、ケージ中央で組み合いに。パンチの交換からヘールが組みつくと、イワノフは左足で小外掛けに。一瞬、腰砕けになりヘールがバックを取ろうとしたが、そのまま前方に落としトップを奪取する。インサイドから左のパウンドを落すイワノフとすれば、このまま時間が進めば御の字だ。ヘールはクローズドガードを取り、スペースを作ることができない。

残り90秒、レフェリーがブレイクを命じて試合はスタンドに戻る。距離を取るイワノフ、ヘールも腕は伸びるが、足はついていかない。と、ヘールの右ボディ、続いて右フックがイワノフの顔面を捉える。イワノフもパンチを返すが、距離を取り続け最後の10秒も大きな打撃の交換はなく試合終了となった。結果、ジャッジ3者が29-28をつけヘビー級トーナメント準決勝進出一番乗りを決めた。

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