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【Shooto2022#03】新環太平洋バンタム級チャンピオン石井逸人がバックステージで話したこと。

【写真】悪ぶることが、自分を強く保つ方法論。これを機に弱さを見せることも強さに通じるという生き方をしても良いかと。何があろうと払拭できな過去は存在するのだから、未来を良くしていくのが彼の生きる道で。そうできる仲間が今の石井逸人には存在している (C)MMAPLANET

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto 2022#03のメインで、石井逸人が小野島恒太を下し修斗環太平洋バンタム級のベルトを手にした。

試合後の会見で石井は「重心を落としてフレームを創って組み対策をし、右回りに左ハイを合わせてくるので左を取ってストレートを打つ。そこが入れば、下から組んでくるので右アッパーを合わせようと思っていました。相手の右が見えたので、おでこで受けました。それで小野島選手は腕が折れたみたいです。おでこで受ける練習をしていました。カーフは凄く効いて、我慢していました(笑)」と小野島対策を話した。


今回はセコンドに就かなかった長南亮TRIBE代表と創り上げてきた作戦を実行した石井は今後に関して「安藤(達也)選手がRoad to UFCに出ないのなら、日本にいるならもう1回やろうという感じです」と語った。

そして新チャンピオンに「お客さんも友人も、チームメイトも目の前にいない状況です。素直にどのような気持ちですか」と尋ねると以下のような言葉が訊かれた。

石井逸人
「それ言われると俺、泣いちゃうから。勘弁してください(笑)。一番しんどい時に……しんどかった時に『辞めちゃダメだ』って言ってくれた人が自分の回りにはいてくれて……。俺はこの業界、めっちゃ大嫌いで、病んでいて。もう地元でサラリーマンをしようと思った時に『辞めちゃダメだ』って一生懸命に言ってくれたのが長南さんで……。

めっちゃしんどい時があって……。辞めなくて良かったです……。あのとき、俺のために必死になってくれて……ありがとうございます。やっと……やっと一個、ベルトを取れました。長かったス。アハハハ……本当に辞めなくなって良かったです……。こっちに来てからもしんどいことが多くて、辞めちゃったほうが楽だった。

(自業自得では?)そうスね(苦笑)。今になったら、あの時にこうすべきだったとかあります。やっぱり……。あのときはどうすれば良いのか、手段や方法を知らなくて……。こっちきてもしんどいことばかりで、辞めたいことなんていくらでもありました。でも色んな人と出会って、前の自分より強くなっている。方法と手段を身につけた。感謝とまでは言えないですけど、あの時の自分にも今となっては意味があったと思います。ありきたりですけど。今の俺だと、あの時の自分に『こういう方法があるよ』と言えると思います。

その分チョットだけ、チョットだけ大人になれたかなって。TRIBEに来て良かった。あの時に支えてくれた人に『ありがとうございます』と言いたいです。シンガポールで皆に出会って良かったです。助けて貰って……踏ん張った結果、少しだけ人生良い方に変えられた気がします。感謝しています」

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