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【Bellator280】25分間のケージおしくらまんじゅう。ベイダーがフルマークでカンゴを下し、王座防衛

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
チーク・カンゴ(フランス)

カンゴ・チャントの後押しを受けたカンゴがジャブを伸ばす。ジリジリと詰めたベイダーのワンツーに右を返すカンゴは、ダブルで組まれて崩されるとバックを許す。パリのファンがブーイングを送るなか、バックコントロールを続けるベイダーは前方に崩しつつ持ち上げる。カンゴはケージを掴んで耐えるが、レフェリーは流す。結果、胸を合わせたカンゴに放ったヒザが急所に入り、試合が中断される。

同じポジションで再開となり、崩しからバックに回ったベイダーはボディロックテイクダウン狙いへ。正対しつつアンクルピックからバックを再度取ったベイダーはヒザ立ちで耐えるカンゴを倒しきれない。残り30秒で尻餅をつかせた王者が初回を取った。

2R、ケージを背負い、パンチから組んでくるベイダーをアッパーで迎え撃ったカンゴだが、遠い位置からのダブルレッグで倒され、ここも半身&ヒザ立ちでバックを許す。右足を束ねたベイダーに対し、左足はヒザ立ちを続けるカンゴが正対する。自ら立ち上がりバックコントロールを選択したベイダーのアンクルピックとバックコントロールが無限ループが続く。

立ち上がると、すぐにヒザ立ちまで崩されたカンゴがバックを譲る。そのまま残り10秒でカンゴが立ち上がったが離れて打撃を入れるところまで挽回できなかった。

3R、自らケージを背負ったカンゴが左ロー。ワンツーで目に出たベイダーは殴られることなく組むが、足ではなくクリンチの態勢だ。ここからレベルチェンジでダブルレッグで尻餅をつかせたベイダーは、ここもバックコントロールへ。正対したカンゴを殴り、すぐに組んで背中を取るベイダーが、ケージに押し込む展開が続く。カンゴが立ち上がり胸を合わせると、残り1分40秒でレフェリーがブレイクを命じる。

カンゴはここも自ら下がってケージの前に立つと、テイクダウン狙いをかわしてパンチを振るう。これは当たらず、1分を切って前出たカンゴはローを2発蹴る。組んだベイダーは右腕を差して押し込むものの、尻餅をつかせることもならなかった。

組みの位置が高くなったベイダーが、どれだけ消耗しているのか。4Rが始まるとカンゴは下がってジャブを出す。ヒザのフェイク、前蹴りからローのカンゴは中央により過ぎたかダブルレッグで背中をつかされる。半身のカンゴにヒジを落とすベイダーは顔面を殴りながら右足を束ねてケージに押し込む。

引いて背中をつかされたカンゴだが、すぐにケージを使い背中を譲りながらスタンドへ。ここからベイダーは上への組みになり、ヒザのタイミングでレベルチェンジ、シングルで回してクリーンテイクダウンを奪う。頭をケージ中央側に倒されたカンゴが、ケージ際まで移動するが手首を取られて殴られる。ベイダーはボディロックに以降し、時間となった。

最終回、ケージ中央の展開で一気にダブルレッグを決めたベイダー。倒された位置がケージの目でカンゴはバックコントロールを許す。立ち上がると一瞬離れてワンツー、シングルレッグで倒したベイダーのケージ絵スリングが続き、足を取られて立ち上がれなかったカンゴは、胸を合わせつつスタンドへ。即ダブルで崩して、バックに回ったベイダーは、正対してヒザ立ちのカンゴの殴る。

残り90秒、ブレイクが掛かり試合は中央で再開。左右のフックで前に出るカンゴだが、回ってかわしたベイダーが組んでケージに押し込む。ヒザ立ち、正対、立ち上がるという動きも離れることはできず時間に。25分間のおしくらまんじゅう、フルマークでベイダーが王座防衛に成功した。


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