【UFC ESPN34】三日月を効かせ、パワフル・ケージグラップリングでサバティニがララミーに完勝
<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
TJ・ララミー(カナダ)
左ミドルからテイクダウン狙いを切られたサバティニは、近距離での組み合いからケージに押し込まれる。小外掛けでララミーはテイクダウンを奪うと、足を一本抜いて抑える。左腕を差し、バタフライからフックガード、オープンガードと移行したサバティニがオモプラッタからラバーを狙う。頭を押し込んで防いだララミーは、スクランブルで立ち上がれると離れて打撃の間合いに。
右ローからダブルレッグを決めたサバティニ。今度はララミーが立ち上がり、サバティニが離れる。パンチから組みという展開で、ララミーがケージに押し込むも組みの展開を続けることはない。離れたララミーにサバティニの左三日月が入り、苦悶の表情を浮かべて下がる。サバティニはハイの追撃、ララミーはダブルレッグへ。ここにギロチンを合わせたサバティニだが、ララミーがマウントへ。足を戻したサバティニは下でラウンド終了を迎えた。
2R、サバティニのシングルにララミーがギロチン。すぐに頭を抜いて、逆にダブルレッグでケージに押し込む。パワフル・レスリング&サブミッションという展開で、サバティニが小手投げ。腹ばいから立ち上がったララミーは、シングルから軸足を払われ倒される。その刹那、バックに回ったサバティニがワンフックで殴っていく。フックを外れ、入れるといねちっこい展開のなかで、背中を譲るの嫌がったララミーが背中をマットにつける。ここからスクランブルで結局、バック&四の字フックを許したララミーは、後方からの左右のパンチで動きを止められる。パンチ、鉄槌を続けるサバティニがフェイスロック気味のNRCへ。すぐにパンチに切り替えたサバティニがバッククラブから殴り続け、ララミーは時間まで耐えきった。
防御に徹しきったララミーと攻め続けたサバティニ、どちらにスタミナが残っているか──。3R、サバティニが左三日月からスピニングバックブロー、続くテイクダウン狙いをララミーが切る。さらにダブルからバックを狙ったサバティニに対し、そく反応して胸を合わせたララミーだが、続くダブルレッグでテイクダウンを奪われる。
外掛けを潰し、蹴り上げにも担ぎからサイドバックに回ったサバティニが、動けないララミーをコントロールし背中をマットつけさせる。ララミーはハーフからクローズド、ケージ際で足を捌きに来たところで立ち上がる。サバティニはバックに回り、右足を入れると後方からパンチを入れる。さらにフックを外してヒザ蹴り。ララミーは動けず、両足をフックされないよう対処するのみ。
ワンフックで十分とばかりに、殴っていくサバティニはシングルを潰して、襷&クルスフィックへ。残り20秒で、最後の力を使い果たすように胸を合わせたララミーがパンチを落とす。サバティニのオモプラッタを防いだララミーが鉄槌を狙い時間となった。
結果、ジャッジ3者のスコアは30-26と揃いサバティニが完勝した。