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【PFL CS2022#08】予測不能のブラウンに競り勝ったレアルだが契約ならず。パウエルがサイン

<176ポンド契約/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
クリス・ブラウン(米国)

サウスポーのブラウンが左に回りながら、前蹴りでレアルの前進を止めると左フックをヒットさせる。2度左フックを受けたレアルだが、一気に組みつくとワキを潜ってバックに回りボディロックテイクダウンへ。背中をつけた刹那、勢いのままスタンドに戻ったブラウンに対しレアルが左ミドルを蹴り込む。そのまま組んでケージにブラウンを押し込んだレアルは、ヒザを蹴り合いから離れると前蹴りやサイドキックに距離を詰める。

そこに右フック、左フックを振るうブラウンはパンチを打たれてなおスピニングヒールキックを狙う。この蹴りに惑わされずワンツーを続けて前に出るレアルは飛びヒザへ。早くも疲れたブラウンだが、蹴りから裏拳を見せる。レアルは右を当て、左右のフックで圧をかけるとボディを殴り、ヒザを突き上げる。ここでブラウンがマウスピースを吐きだしており、試合が中断さえる。リスタート後、レアルは組んでバックに回ると小外掛けへ。切り返したブラウンがマウントを奪う。右のパンチを落とされたレアルは、足を戻すがブラウンは鉄槌を入れながらラウンド終了となった。

2R、思わぬ反撃を受けたレアルだが、ブラウンの消耗は相当だ。とはいえレアルも疲れが顔に出てしまっている。前に出るレアルに対し、左を伸ばすブラウン。さらに前蹴りを見せたブラウンだが、蹴り終わりに左右のフックを受ける。

殴られながら前蹴りを顔に入れたブラウンは、さらにミドルを蹴っていく。下がるブラウンは、時折りパンチを振るう。レアルは飛び蹴りを見せ、これが顔面をかすめたブラウンはマウスピースを吐きだす。再開後、ヒザを入れたレアルが左ローから右フック、左ローからパンチを入れ、変則的な蹴りをかわすと右を打ち込む。肩で息をするブラウンは左を受けて、間合いを取り直す。追いかけて殴るレアルは、クリンチからヒザ蹴り、アッパーを入れる。右を当てたブラウンは、テイクダウン狙いに切り替えたレアルを潰しサイドバックから殴る。レアルもすぐに立ち上がるが相当に疲弊している。

飛び上がりながらスピニングバックヒールと称すべき蹴りを見せたブラウンは、左を当て荒いフックのなかでスピニングバックキックを見せる。レアルも前に出てフックを振るうが、力がない。ブラウンはサイドキックを入れ、後ろ回し蹴りもバックを許す。予測不能な回転系の蹴りを繰り出すブラウンは、カカト落としや近距離でのフルコンタクト空手のような上段回し蹴りを見せるなど、勝敗の行方は読めないラウンド終盤となった。

最終回、右をかわして右フックを当てたブラウンは、サイドキックで突き放しつつ。レアルのステップインには右フックや左オーバーハンドを合わせようとする。右ミドルを決めたレアルが、変わらず前に出て圧をかける。ここでも後ろ回しカカト蹴りを繰り出したブラウンは、ボディロック&小外掛けを耐えてスタンドをキープする。

ケージを背負い、予測不能の蹴りを繰り出すブラウンはサイドの関節蹴りからバックフィスト、レアルは左をヒットさせ左ローを蹴る。前蹴りをボディに決めたレアルは、ブラウンの回転系の攻撃をかわすが、左ストレートを被弾する。レアルは右ジャブを返し、スピニングバックキックにも前に出る。ブラウンはハイから後ろ回し蹴りのコンビネーションも──空を切る。

レアルもスピニングバックフィストを2度空振りし、組んだ直後のカカト落としをかわすと右を入れる。最後は右で殴った直後に右ハイ、さらに右ハイを入れたブラウンは摩訶不思議な打撃とテイクダウン防御の強さを見せ、試合終了までスタミナを完全に切らすことなく戦い切った。

初回はレアルだが、2Rと3Rをジャッジがどう判断するか。ファン投票があれば、勝利間違いないというファイトを見せたブラウンはスプリット判定で敗れ、レアルは安堵の表情を浮かべた。

4試合の勝者のうち、ファイナルステージに進んだのはシメオン・パウエルとレアルに。チャレンジャーシリーズ2勝のジェスリン・ミシェルは両者の背中をタッチしてケージを後にした。

まずセレブパネリストはパウエルを選出する。バドライト・ファンボートもパウエル──LFAウェルター級王者レアルもまたCSで2勝を挙げながら、しかも6ポンド・オーバーの相手に勝ちながら契約はならなかった。


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