【UFC113】ベルチャー、パイルドライバーからのチョーク葬
■第7試合 ミドル級/5分3R
アラン・ベルチャー(米国)
Def.2R3分29秒/リアネイキドチョーク
パトリック・コーテ(カナダ)
【写真】頭からのスラムは反則だが、手や足と胴体で落としたと判断されたパイルドライバー。インパクトのある勝利だが、アンデウソン云々を口にするのはチョット早い!? (C) ZUFFA
スイッチを多用しながら、左ミドルを蹴り込むベルチャーだが、その左足で繰り出したローがコーテの急所を直撃し、試合が中断する。
再開後も左ミドルを多用し、さらに左パンチを見せるベルチャーに対し、コーテが距離を詰めてパンチを繰り出す。
左ローを放ち、距離を取りたいコーテだが、ベルチャーの左ミドルに行く手を阻まれてしまう。思うように攻めることがなきないコーテに対し、サッカー会場のように「オーレ」の声援を送るモントリオールの観客。そんな声援を背にして、コーテはベルチャーからテイクダウンを奪うと、ハーフの状態からアームロックへ。苦痛に顔をゆがめながらも、腕を引き抜いたベルチャーがトップを奪い返す。
首を固められながらもベルチャーはパスガードに成功し、その首を引き抜いて左エルボーを落としていく。ベルチャーが上四方に移行しようとした際に、タートルポジションになりテイクダウンを狙ったコーテだったが、ベルチャーはトップをキープし、再びガードを取ったコーテにパウンドを落としながら、初回を終えた。
2R、ベルチャーの左ローにコーテが右フックを合わせたところで、ベルチャーがマウスピースをしていないということで、試合がストップ。すぐに再開されると、オーソの構えになったベルチャーが左ジャブから右を伸ばすという、1Rとは違った戦略で戦うようになる。
オーソの相手の方が組みしやすいのか、コーテが左右のパンチで攻勢になると、たまらずベルチャーは組みついて、ケージ際でレスリングの攻防に転じる。近距離でエルボーを出した両者、パンチの交換からコーテがテイクダウンを奪うことに成功する。
立ち上がったベルチャーに対し、ダブルレッグで執拗にテイクダウンを仕掛けるコーテだったが、ベルチャーは何と、プロレスのパイルドライバーのように抱え上げ、頭からコーテを叩きつける。
額をキャンバスに直撃し、動きの一瞬止まったコーテからバックを奪ったベルチャーは、両足をフックし、リアネイキドチョークへ。力なく右手でタップの意思表示をしたコーテ。勝者ベルチャーは試合内容そのままに興奮した表情のまま、アンデウソン・シウバに挑戦表明しオクタゴンを後にした。