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【Fight&Life】「一番イージーな相手は……」ワールドGPに向け、ラフェオン・スタッツって何者?

【写真】確かな目と、技術、そして身体能力の高さは驚異だ(C)BELLATOR

24 日(木)発売されるFight&Life#89にBellatorバンタム級ワールドGPに出場するラフェオン・スタッツのインタビューが掲載されている。

MMA戦績17勝1敗、高いテイクダウン能力とコントール力を誇るスタッツは、1988年生まれの32歳、26歳でMMAデビューと活動開始は非常に遅い。今回の新たビューで、スタッツはMMAに転じた背景、そしてGP出場について語っている。

ここではスペースの都合で、誌面では紹介しきれなかったフォークスタイルとフリースタイルの違い、GP出場選手のなかでもっとイージーな相手についてのスタッツの言葉をお届けしたい。


──なるほど、大学の間でもフォークスタイルだけでなくフリーやグレコも練習環境と試合の機会があるということですね。フォークスタイルレスリングが盛んなことが、米国のレスリング上がりのMMAファイターのアドバンテージになると思っています。

「フォークスタイルもフリースタイルもテイクダウンまでは同じだよ。ただし、そこから先は違う。フォークスタイルはコントロールするためのレスリングで、フリースタイルはコントロールや削るということは考えないよね。バックに回ることが主流だ。そこから相手をコントロールすることは考慮していない。でもコンバットサンボの方がMMAにずっと近いよ」

──コンバットサンボは打撃がありますからね(笑)。その打撃という面では、デューク・ルーファスはキックのスペシャリストであり、MMAの打撃を心底理解している指導者です。

「デュークは知識が豊富で、僕のような優れたレスラーがどのように打撃を使うのかを指導してくれる。そこで僕に合ったツールを与えてくれるんだ。デュークは型にはまった打撃ではなくて、目的を果たすためのパンチや蹴りの打ち方、使うタイミング、距離の取り方を教えてくれる。科学だよ。彼は打撃の指導者かもしれないけど、僕のなかではウイニング・コーチなんだ」

──勝利に導く指導だと。

「そうだよ。勝つためのノウハウ、相手を支配する戦い方が分かっている。デュークの指導はただ動きを見せるだけでなく、そこに必ず理由があり、理を説明してくれる。デュークの高いファイトIQは、いくつもあるパーツを正しい位置において、MMAで勝つというパズルを完成させる。そうやって僕らは勝利を手にすることができるんだよ」

──同門のセルジオにインタビューをした時、戦うことになったら戦う。お互いそう思っていると言っていました。

「僕らが戦うならファイナルが一番相応しいよね。セルジオは僕にとって厄介な相手になることは間違いない。あのスタイルは倒すことが困難だから」

──トーナメント戦を勝ち上がるには、枠順も大きく関係してきます。優勝するためには最もイージーな相手と初戦で当たる方が良くないですか。

「確かに!! 一番簡単な相手を選ぶのは、それこそ簡単だ。タフな相手の名前を挙げるより、ずっとイージーだよ。一番楽なのは間違いなくジェイムス・ギャラガーだよ。ジェ~イムス・ギャ~ラガー。 アッハッハッハッハ。

もうアイツが何者でもないことは、世界中でバレてしまった。日本の皆だって、そう思っているはずだ。一番楽な相手と初戦は戦うべきだというアドバイスに従うなら……アッハッハッハ、ジェイムス・ギャラガー以外に考えられないね。

僕は世界のベルトを目指し、100万ドルを手にするために戦う。ジェイムス・ギャラガーはどういうつもりで、このGPに出てくるんだろう……まぁ、僕は世界のベストになるために誰とでも戦うよ。だから最強の相手と戦うつもりで準備をする」

※MMAを始めたきっかけ、Bellatorを選択した理由。そして来るべきGPで戦うことになるライバル達についてスタッツが話したインタビュー、そして水垣偉弥のワールドGPの予想などが掲載されたFight&Life#89は24日より発売です。

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