【UFC270】フィアーリョの左ジャブで初回を落としたミシェウ・ペレイラが2&3Rを取り返し、逆転判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)
左フックで前に出てアッパーを狙うフィアーリョ。距離を詰めたペレイラは、すぐに離れて前蹴りを入れる。さらにケージを蹴ってのスーパーマンパンチで前に出ると、ペレイラはケージの前を左右に回る。左フックのフィアーリョはワンツーをかわし、左ジャブでペレイラのバランスを崩す。フィアーリョはジャブを続け、ペレイラが右ストレートを返していく。
前蹴り、ローのペレイラは右ストレート、そして前蹴りからローを蹴る。構わず前に出てワンツーを繰り出したフィアーリョは、真っ向から正統派の打撃戦を仕掛けペレイラの跳びヒザをかわす。左フックに組んだペレイラは、倒せず圧を受ける展開を打開できない。ヒザ蹴りでスリップしてガードを取ったペレイラに、鉄槌を落としたフィアーリョが初回を取った。
2R、ジャブで前に出て、ペレイラの大振りのワンツーをかわしたフィアーリョだが、右ストレートからローを蹴られる。ここでボディから顔面とコンビネーションを決めたペレイラが、跳びヒザを繰り出す。組みを狙ったフィアーリョ、離れたところでボディに前蹴りを受ける。前転アックスキックはかわされたが、ペレイラの圧が高まりワンツーを入れる。
フィアーリョも左フックを返すが、前蹴りから前に出たペレイラがボディへのヒザ、そしてボディショットをまとめる。ペレイラは首相撲でヒザを連続で突き上げ、クリンチへ。残り2分で離れると、手をついての回し蹴りをペレイラが繰り出す。さらにケージを蹴ってスーパーマンパンチ、ヒザをボディに突き刺したペレイラが、前蹴りに続き右ストレートを打ち込む。
動けなくなったフィアーリョは右ストレートを被弾し、ようやく左を打ち返す。それでmのペレイラがワンツー、そして前蹴りから最後の15秒でテイクダウンを決め切りラウンドを取り返した。
最終回、左ジャブから前に出るフィアーリョは、ボディから右ストレートを打たれる。小刻み、そして大きなステップを踏むペレイラは、前蹴りに左を合わされそうになる。フィアーリョもジャブだけでなく右を伸ばすが、ボディに前蹴りを蹴られ前進を阻まれる。ケージを背負ってもワンツーを見せたペレイラが左右に回って、腹を蹴る。そしてワンツーからスリー、続くダブルレッグでは倒しきれなかったが、前に出てきたフィアーリョに右を打ち込む。
ジャブに力がなくなったフィアーリョが、右を出してもカウンターを被弾する。ここで左フックを入れたフィアーリョは、前蹴りを受けながら前へ。ペレイラは回ってケージキック&スーパーマンキック。ジャブの差し合いが2度続き、フィアーリョのジャブがペレイラを捉える。回るのではなく下がるようになったペレイラの前蹴りが、急所に入り――試合が中断。とつま先は腹、足の裏が急所に入った形でどちらが効いたか……。
残り20秒で試合は再開されフィアーリョをペレイラを追いかける展開に。ラスト10秒の合図ともに、図ったように足を止めて打ち合った両者、時間と同時にペレイラがフィアーリョの左手を挙げて健闘を称えた。結果、ペレイラが29-28×3で判定勝ちを手にした。