【UFN198】要注目。ダビデの星を背負った極真魂&上地流空手、ナタン・レヴィがUFCデビュー戦へ
【写真】ナタン・レヴィ、どのようなMMAをオクタゴンで披露するか(C)Zuffa/UFC
20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でナタン・レヴィがUFCデビュー戦をラファ・ガルシアを相手に迎える。
2018年のMMAデビューからLFAで5連勝し、昨年のコンテンダーシリーズに出場機会を得ると本来はフェザー級ながら、対戦相手シャヒーン・サンタナが大幅に体重オーバー。160ポンドという1階級以上重い契約体重戦に臨むことに。
そしてサンタナを僅か53秒肩固めで下し、ダナ・ホワイトの「ハリウッドのエージェンシーが夢中になっているはずだ」という言葉とともに契約がなった。
1991年9月、パリ生まれのイスラエル人ファイターのレヴィは、5歳で両親の離婚に伴い母親の母国であるイスラエルに移り住む。そして15歳の時にカンフーと空手を始め、彼のマーシャルアーツ・ジャーニーが始まった。
18歳の時に沖縄に滞在し、上地流空手の黒帯になると帰国して空手の指導を生業としていた。その後、MMAをTV で見てこの道を進むことを決意するや、米国行きを決める。当初はサンディエゴに滞在も、MMAをやるならラスベガスという声を聞き、当てもなくMMAのメッカに。
現在はシンジケートMMA所属で、6勝0敗で3つの一本勝ちを残している。レヴィはこの間、東京を訪れ極真空手を稽古を続けた。詳細は明らかとなっていないが、毎年のように来日し、極真流のフルコンタクト空手を行うと同時に、空手の原理を忘れないために上地流空手で学んだ型の稽古を続けていたという。
とはいえ前述したように、レヴィは3度の一本勝ちがあり、そのファイトスタイルからは伝統派も、極真も空手色は感じられない。実際にレヴィ自身が米国のメディアでリョート・マチダでも、スティーブン・トンプソンのようでもないと指摘される──「MMAで空手を使おうとするのは、エゴだ。でも、空手の原理、そして極真で学んだフィジカルを使った空手はMMAに生きる」と発言している。
それでいて足払いをMMAに生かすなど、幻想が果てしなく広がるレヴィ、その初陣に要注目だ。
■視聴方法(予定)
11月21日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
■UFN198対戦カード
<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)
<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)
<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)
<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)
<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)
<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)
<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)