【Bellator270】アイルランドの悲劇。クイリー、2Rに壮絶KO負け。パトリッキーがライト級王者に
<Bellator世界ライト級王座決定戦/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
Def.2R1分05秒by KO
ピーター・クイリー(アイルランド)
クランベリーズのゾンビを大熱唱し、クイリーを迎えるダブリンのファン。世界王座奪取にこれ以上ない空気となったクイリーが、右を蹴って頭から突っ込んでいく。離れたフレイレはワンツーでロング右フック、そして左ジャブ。ガードを固めるクイリーに左ボディを打っていく。
スイッチしロー、ジャブのクイリーは左ミドルを蹴っていく。フレイレはボディを続け、クイリーが右前蹴りを入れる。左右のボディと腹を攻め続けるフレイレに対し、クイリーが右ロー、そしてジャブを伸ばす。ボディから右を放ったフレイレはローで体が一回転も右クロスを打ち込む。変わらずガードを固めるクイリーに、そのガードの上からパンチをまとめたフレイレがヒザを突き上げる。
クイリーはしっかりと守り、フレイレが左ミドルを入れる。左右のフック、そしてボディフックと手数で上回るフレイレのラウンドとなった。
2R、ローにフックを合わせたフレイレ。クイリーもガードを固めず、攻撃姿勢を見せる。しかし、アイポークがあり「二重に見える」というフレイレにドクターチェックが入るが、結果的に試合は再開される。
ジャブから右、ローを繰り出すクイリーに対し、触れフレイレもワンツーフックからローを入れる。直後に右クロスでダウンを喫したクイリーは、立ち上がると左フックを受けて転がるようにケージ際へ。ここで立ち上がるが左右のパンチを打ち込まれ、レフェリーが試合をストップ。パトリッキー・フレイレが、パトリシオ・フレイレの返上したベルトをその腰に巻いた。
呆然自失のクイリー、ギャラガーに続きクイリーの敗北──ダブリンの悲劇となった。「彼は蹴り合いに応じると思っていただろうから、ボクシングに徹したんだ。アイルランドは美しい国で大好きだ。ギネス、ギネスを飲もう」というフレイレの言葉に、ダブリンのファンも声援で拍手と声援で応えた。