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【DWCS S05 Ep08】激しい試合で勝ち切ったピエラ・ロドリゲス──「ダナ、一緒に金儲けしようよ」

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.3-0:29-28. 29-28. 29-28
ヴァレスカ・マシャード(ブラジル)

距離を取ってロー、左ストレートを伸ばすマシャードが、飛び込んでボディフックを放つ。ジリジリと近づいていくロドリゲスは左に左を合わせる。ワンツー、返しの右クロスを受けて、手をマットについたマシャードはすぐに立ち上がるが、前蹴りから右を打たれる。ワンツーにダブルレッグを決めたロドリゲス、マシャードも即立ち上がる。ロドリゲスは距離を取り直し、ワンツーに左フックを合わせる。さらにマシャードのステップインにカウンターを合わせるロドリゲスは、ステップインから切れのあるワンツーを振るう。

マシャードは持ち味である前足のハイを蹴る。ダブルを切ったマシャードだが、接近戦でワンツーを被弾。近い距離は組まない限りにロドリゲスの空間だ。続くクリンチに、アゴを押して距離を取ったマシャードがヒジを入れる。左を打って離れたロドリゲスは右アッパー、マシャードが右を当てる。続く右フックにダブルレッグを合わせたロドリゲスだが、切り返したマシャードが上を取りそうになる。ここを粘り、ケージまでマシャードをロドリゲスが押し込み、時間となった。

2R、ワンツーで前に出たマシャードが、3発目の右を当てる。スイッチを織り交ぜるロドリゲスは左リードフック、さらに右ストレートを打ち込み、返しの左を当てる。左を被弾しながら右を返したロドリゲスは、左ミドルにも右を伸ばす。マシャードは踏み込んでパンチを見せ首相撲。ロドリゲスは逆にヒザを入れて離れると、ワンツーを決める。

ダブルを防いだマシャード、首相撲から離れて左ジャブをヒットさせる。さらにワンツーで前に出るとロドリゲスのスピニングバックフィストに合わせ組みつく。ボディロックでケージにロドリゲスを押しこんだマシャードだったが、ポジションを入れ替えられる。十分の形で組んだロドリゲスは時間を使い、シングルへ。体が伸びたマシャードがケージを背にして時間まで耐えきった。

3R、テイクダウンを凌いだが攻められていたことは変わりないマシャード。逆転にはフィニッシュが必要だ。まずロドリゲスが左ミドルハイを繰り出す。さらに前蹴りでマシャードの前進を止める。マシャードはそれでも前に出てワンツー、ロドリゲスは右に回るマシャードに組みつく。ロドリゲスは首相撲にもエルボーを返すが、離れたところでマシャードが右を当てる。

ここで圧が落ち、やや逃げ気味のテイクダウン狙いを切られたロドリゲスだったが、そのままケージに押し込みダブルレッグを決める。ケージ際まで移行して立ち上がったマシャード。ロドリゲスはヒザをボディに突き刺す。離れると圧を掛けるのはマシャードで、ロドリゲスはここもダブルレッグからドライブもマシャードが切る。

前蹴りに右を打っていったマシャードが、今度は組んでケージにロドリゲスを押し込む。ここは離れて打撃戦の方が良いかと思われたマシャードは、体を入れ替えられ2度目のテイクダウンを許してしまう。残り40秒、立ち上がり際にバックに回ったロドリゲスは胸を合わせたマシャードをダブルレッグで倒し、マウントを奪う。最後の5秒でエルボーからパンチを連打したロドリゲスの勝利に対し、ダナ・ホワイトは「What a fight」と呟いた。

「KOかTKOしたかったけど、良い試合だった。ダナ・ホワイトも皆も楽しんでくれたと思う。ケニー・ジョンソンが私のレスリングを成長させてくれた。私はコーチを信じている。足を負傷したけど、人生最大のチャンスに動きを止めることはできなかった。ダナ、一緒に金儲けをしようと」とロドリゲスは話した。


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