【UFN194】ビューティフル・ウィン!! 右フックでダウンを奪ったアガポワがパウンド無しでRNC極める
<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ(カザフスタン)
Def.3R0分53秒by RNC
サビーナ・マゾ(コロンビア)
サウスポーのアガポワが右ロー、マゾは左ジャブから左ローを蹴り、右を狙う。左に回りながらワンツーを伸ばすアガポワに対し、マゾが右を返す。アガポワは左を当てて、左に回り右オーバーハンドをマゾのステップインに合わせる。この勢いのある左のカウンターを続けたアガポワは、自ら前に出てボディを左で打ち抜く。パンチでなく前に出て組んだマゾだが、苦も無く離れたアガポワがニータップ狙いのような左を当てる。
左ストレートだけでなく、右ストレートから左ミドルを2発入れたアガポワが得意の右を見せてからの左ハイを蹴っていく。クリーンヒットとはならなかったが、完全に試合をリードするアガポワが左を当て、左ミドル、右オーバーハンドと攻勢を続ける。スピニングバックフィストではバランスを乱したアガポワだったが、最後も左を当てて初回を完全にリードした。
2R、左ローを繰り返すマゾに対し、テイクダウンのフェイクをアガポワが見せる。直後に右フック&左ストレートのワンツーを決めたアガポワが左に回りなが左ミドル。引き続きワンツーを入れ、左ストレートを当てるアガポワに対し、マゾはローから前蹴りもパンチが届かない。アガポワは腹から顔面へのコンビネーションと危なげないファイトを展開。
マゾは鼻血を見せ、そこに左を被弾する。アガポワの左ミドルを捌き、ようやく右が届きそうになったマゾが勢いのある右ミドルを入れる。直後に距離を詰めて組みついたマゾだが、アガポワはギロチンで防御し離れる。マゾは右の蹴りを多用するようになり、ついに右ストレートを届かせるも時間となった。
最終回、首相撲に持ち込んでヒジを打てという指示を与えられたマゾ。どのように距離を詰めるか──。マゾは右ハイ、右ローで前に出て、パンチに組んでいく。自ら離れたマゾは、ステップインに左ボディから右フックを受けて前に崩れる。両手、両ヒザをマットにつけたマゾをRNCで捕えたアガポワが、MMAとして見事な一本勝ちを手にした。
「ゲームプラン通りだった。経済的に試合前が凄く厳しい状況だったけど、友人がサポートしてくれた。凄く感謝している。次? マリナ・モロズを指名するわ。色々とインタビューで言ってくれているから(笑)」とアガポワは話した。