【Pancrase324】重厚感=端貴代と回転系からの上下散らし&TD=NØRIが、暫定女子フライ級王座決定戦
【写真】意外というと失礼だが、命中度の高いNØRI の打撃(C)MMAPLANET
16日(月)、パンクラスが10月17日(日)に今年いっぱいで閉鎖が決定した東京都江東区のUSENスタジオコーストで、Pancrse324を開催とカード発表の第一弾を行っている。
今回明らかとなったカードが、暫定フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト・チャンピオンシップ=NØRI✖端貴代だ。
同階級の正規王者シッジ・ホッシャは2019年4月に端を破ってベルトを巻いているが、コロナ禍において来日の目途がつかないため今回の暫定王座が設けられることとなった。
キャリア17年で26戦を積み重ねてきた大ベテランに対し、NØRIは長年在籍したチームDATEから、この7月にDARANI、法、華蓮とチーム・プラヴァージュラを立ち上げ、今回のタイトル戦に挑む。
プラバージュラのサンスクリット語で輝きを意味するPRAVAとダイヤモンドという意味のVAJRAを組み合わせた造語=PRAVAJRAで、これまで同様にマハラージャカルーリカ&ヨガをベースとした格闘術で戦っていくことが伺える。
一見スローモーに感じられる回転系や内回しの蹴りが、対戦相手を惑わす効果があるのか、NØRIはその前後に放たれるハイやローという上下に散らした蹴りの精度が高くなっている。そんな彼女はそこから要所でテイクダウンを決めるという戦いでライカに勝利して、今回のタイトル戦を手繰り寄せた。
端も直近のMMAファイトは、昨年7月のライカ戦の判定勝ちで、クインテットの組技戦を経て1年2カ月振りのMMA出場となる。年齢差、キャリア差は明白で、過去の実績が判断材料となりがちだが、成熟度とノビシロという要素を切り取ると、現実はともにライカに判定勝ちと同一線上にあるという見方もできる。NØRIがライカ戦で見せたようなここ一番でのテイクダウンが、攻守ともに重厚感のある端にも通用するようだとベルトの行方は分からない暫定王座決定戦になりそうだ。