【ONE】No More隔離措置──ONE契約下ファイター及びセコンドが、任意でワクチン接種を実施。
【写真】隔離措置は実は選手以上にセコンドが問題となる (C)MMAPLANET
26 日(水)、東京都練馬区のTRIBE.TOKYO.MMA開館前に格闘家、格闘技関係者が集まり、ワクチン接種が行われた。
今回の接種はABEMA格闘チャンネルが機会を設け、ONE Championship契約ファイター、セコンド及びマネージメント関係者の中から希望者に実施され、宇野薫、大沢ケンジ、釜谷真、北岡悟、猿田洋祐、鈴木博昭、仙三、長谷川賢、平田樹、平本蓮、和田竜光ら錚々たるメンバーが、ワクチン接種を受けている。
なぜ今回のワクチン接種が行われているのか──。ONEの本拠地シンガポールでは、政府がワクチンを接種していない入国者に──凡そ格闘家にとっては、非現実的な──21日間の隔離を要求していることが挙げられる。
また入国関係に留まらず、そのONEを始め、UFCやBellator、PFLやBRAVE CFというコロナ禍でも国際大会を開いているプロモーションは現在、例外になくバブルを創り、隔離措置を行っている。
同時に米国や欧州などは経済活動をオープンし日常生活を取り戻そうとしており、フロリダやテキサスの格闘技イベントではバブル&隔離措置を取られないケースも出てきている。
近い将来、この隔離措置がなくメジャープロモーションが大会を開くことも考えられる。その場合ワクチン・パスポートではないが、出場選手はワクチン接種を終えていることが条件とならないとも限らない。そのような日が訪れても、選手達がすぐにワクチンを接種できるかどうか、不透明な状況だ。そのため選手に呼びかけがあり、実施に至った。
もちろん副反応の症例の説明や、2度目の接種後も抗体ができるまで1週間はかかり、その後も現状と変わらぬ予防対策を欠かさないという善後策の指導もなされている。新型コロナウィルスは現状、克服できていない。それでも世界は動き始めていている。日本国内においては感染者の数も増え続けているが、格闘技界も自己判断を前提に一歩踏み出した。