【ONE Full Blast】攻め疲れ=ダメージ?? 3R動けなかったファレスに足と声を出したケリーが2-1勝利
【写真】3Rは動けなかったファレス。仕留める動きがなかったケリー。ダメージで2Rまで、ケリーがファレスを上回ったというジャッジ2名の判断か(C)ONE
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エドワード・ケリー(フィリピン)
Def.2-1
アフメッド・ファレス(エジプト)
サウスポーのファレスに対し、ケリーがサイドキックを見せる。ケリーはローにフックを合わされてダウンも、すぐに立ち上がってファレスのサイドキックをキャッチしてテイクダウン。絡めて組んできた足を解除したケリーがハーフで抑える。ファレスは半身で頭を抱えパウンドの際にクローズドガードに戻す。手首を掴んで三角狙いのファレスは、ラバーガードからフルガードに移行し、さらにハーフバタフライでスイープへ。両者がそのまま立ち上がり、小外掛けでファレスがテイクダウンを奪う。ファレスはハーフで抑えマウントへ移行すると三角へ。
前方に落としきり、担いだケリー。足を戻しつつスクランブルから立ち上がったファレスは、やや疲れが見えるか。ケリーは右ローを続けると、ファレスの右のタイミングで急所を蹴ってしまう。中断から再開後、ケリーの右ハイをかわしたファレスがサイドキックを繰り出す。跳びヒザの着地に左右のフックを被弾したところで初回が終わった。
2R、ケリーが右ロー、右クロスを放つ。右ステップジャブを当て、サイドキックを繰り出すファレスが右ハイを蹴っていく。ローを返すケリーは、ローにジャブを被弾。ファレスは左右のローを蹴られるが、右ジャブを伸ばす。ケリーも肩で息をしており、空振りで疲弊したかのようだ。ファレスが左ハイを連続で蹴っていくと、2発目をキャッチしてスラムしたケリーが、三角絞めに捕えられる。頭を引き寄せたファレスは殴りながら絞めを続け、エルボーへ。ケリーは後方に頭を抜き、立ち上がってパウンドを落としハーフで抑えてエルボーを打つ。ケリーのハーフからの肩固めは極まらず、時間となった。
3R、互いに距離を取り手数が少ないなか、ケリーがローとサイドキックを見せる。ジャブを伸ばすファレスだが、足は前に出ていない。レフェリーのアクションの声が響くとファレスが左ミドルを入れる。ケリーもローから先がなく、ファレスが右ローを当てる。右フックに左ボディフックを見せたケリーだが、動きのないファレスを追い込む攻撃はない。
ファレスはそのままほぼ動かず、ケリーのサイドキックやローの音が無観客の館内に響く。ようやくファレスが左ミドルと左ハイを見せ、ローを蹴る。ケリーも声は出るが、足は前に出ずタイムアップに。最終回の動きの無さがマイナスに働き過ぎたか、初回にダウンを奪い、2Rに三角絞めの形に入った効果点が相殺され判定負けに。あれだけ動けないのであれば判定負けも致し方ないファレスだが、ケリーの攻撃はダメージを与えることはなかった。つまりは2Rまでにケリーがダメージ重視の採点基準で上回ったことになる。いずれによせ、攻め疲れたファレスは自分に負けたことになる。