【ONE Full Blast】女子大会は延期になってしまったけど、インドのアガサとエジプトのファレスに注目!!
【写真】インドのアガサ、エジプトのファレスがどのような戦いをやってのけるのか非常に楽しみ (C) BRAVE CF & ONE
28日(金・現地時間)、ONE120「Empower」がシンガポールのロックダウン政策により延期となり、代わって同じ時間帯にONE 「Full Blast」が放送される。
ライブ中継の女子イベントの代替プログラムは2月26日に収録された試合だ。3カ月前に行われていたとはいえ、MMAPLANET的にはお蔵入りにならず世に出ることを大歓迎したい2試合がある。
それがフライ級のカンタラジ・シャンカル・アガサ✖シェ・ウェイ、フェザー級のアフメッド・ファレス✖エドワード・ケリーの2試合だ。
カンタラジ・シャンカル・アガサはONE Dangalというイベントがあったことで分かるように、ONEが市場として期待しているインドのMMAをリードしてきたファイターだ。
インド人初のMMA世界王者となったアージャン・ブラーは、カナダ国籍のカナダ人。ONEのインド進出の核=リトゥ・フォーガットはEvolve MMA所属でONEが純粋培養するファイターだ。対してアガサは、あのSFL(Super Fight League)というインディアンMMAのパイオニア・プロモーションでキャリアを積んだ純インディアンMMAで育っている。
その後はBRAVE CFやUAE Warriorsという中東プロモーションに進出し、RAVEではインド大会ではモハメッド・ファハッドと並びエース的な立場で出場していた。
一方、アフメッド・ファレスはエジプト人選手。インドもエジプトもいってみれば、スリランカを加えてMMAワールドでは長きにわたり最下位に位置づけられてきた最弱国だ。ONEでも上に記した状況によりインドの市場とファイターを育てようという機運があるが一方で、エジプト人選手の現状は以前と変わりなく、アンダードッグが定位置だ。
そんな状況でファレスは、母国のアラビックUFCというローカル団体でフェザー級王者となり、BRAVE CFを経由してONE Warriorsと契約を果たした。そこでアラン・フィルポットにRNCで一本勝ちし、力でONE本戦契約を勝ち取った。
フィルポットは現UFCのナサニエル・ウッドに勝利、竹中大地には判定負けも、グスタボ・ファルシローリにも勝っており、これらの試合は英国、日本、ロシアで行ってきた猛者だ。ONE WSでもソン・ミンジョンには敗れたが、キム・ミョンギュを含め2勝1敗の戦績を残してきた。
そんな手練れに一本勝ちし、この日放送される試合でエドワード・ケリーというラカイの中堅どころと本戦デビュー戦を戦う。アガサの相手は中国人のシェ・ウェイ。中国人ファイターの発掘&育成シリーズのONE HERO SeriesからWSを経て、ONE本戦にステップアップした。本戦出1勝1敗というシェとアガサの一戦は、インドで育った選手の現状を見極めるリトマス試験紙のような意味合いを持つ。
対して、ファレスはONEで7勝8敗ながらクリスチャン・リーやジャダンバ・ナラントンガラグ、タン・カイというトップどころとの対戦経験もあるケリーが相手だけに、ここをクリアするとランクインが見えてくる──そんな実力査定試合となろう。
■視聴方法(予定)
5月28日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE Blast対戦カード
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)
シェ・ウェイ(中国)(中国)
<キック・ウェルター級/3分3R>
サンティーノ・ファーベーク(オランダ)
マイルス・シムソン(オランダ)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アフメッド・ファレス(エジプト)
エドワード・ケリー(フィリピン)
<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)