【UFC ESPN23】手数とヒット数のタッチキック勝負は、ストリックランドがヨッコを上回る
<ミドル級/5分3R>
ショーン・ストリックランド(米国)
Def.3-0:30-27.39-27.29-28
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)
サウスポーのヨッコが右に回りながら右ジャブ、左ミドルを繰り出す。ストリックランドも左リードフックを見せて、ワンツーで前に出る。右に回りながら左フックを当てたヨッコは、ストリックランドの前進に右フックを合わせようとする。回って戦うヨッコを追いかけるストリックランドが右クロスを決める。圧で上回るようになったストリックランドがパンチを纏めると、ヨッコがケージに詰まる。間合いを取り直したストリックランドは右クロスを当て、さらに右ストレート、左ジャブと攻撃を続ける。ヨッコのスピニングバックフィストは目測を誤っており、空振りに。それでも左ミドルを入れたが、右ストレートを被弾。跳びヒザの着地からジャブを当てたストリックランドが初回をリードした。
2R、ワンツーで前に出るヨッコ。初回の劣性を跳ね返すように前に出る場面が増える。ストリックランドは変わらず左ジャブを当て、右ストレートにつなげる。結果、右回りに戻ったヨッコは後ろ回し蹴り後に右を打たれる。ヨッコはジャブを続け、ヨッコが前に出てるとストリックランドに左ストレートをヒットさせる。手数はともかく、精度で明白にストリックランドが上回り、左ローで前足も削っていく。相当にローを効かされ、棒立ち気味になってきたヨッコはこの回も失った。
最終回、左ジャブから右フックを当てたストリックランドに対し、ヨッコが左ストレートを返す。全く組みの無いキックボクシングマッチは、ストリックランドが左右のロングフックを届かせる。劣性でもリズムを変える動きがないヨッコは、左の打ち終わりに左フックを被弾する。ローを減らし、前蹴り、ミドル、ヒザという攻撃を繰り出すようになったストリックランドは、ヨッコがついに見せたニータップを切る。
このまま最後まで攻撃を散らし続けた両者、ある意味倒すという道筋のない打撃戦は精度と手数で優ったストリックランドが判定勝ちを手にした。