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【PFL2021#02】踏み込めない両者、手数と当てた数で上回ったセフェリーノがチバウを下す

【写真】パンチの距離には殆どならなかった一戦でセフェリーノが競り勝った(C)PFL

<ウェルター級/5分3R>
ジョアォン・セフェリーノ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
グレイソン・チバウ(ブラジル)

サウスポーのチバウに対し、素早いジャブを繰り出すセフェリーノ。さらに左リードフックを繰り出す。チバウもスラッピーな右フックを振るい、距離を取り直す。セフェリーノの右ミドルから、両者が拳の届く距離でパンチの応酬を見せる。離れたセフェリーノは、チバウの左ストレートにワンツーを狙う。

セフェリーノは再び右ミドル、そこにワンツーをチバウが放つ。パンチから組んだセフェリーノがクリンチで一度チバウを崩す。デカゴン中央での組み合いが続き、互いに譲れない。結果残り1分20秒で離れ、セフェリーノは左ハイを空振りし、そのまま1回転してスピニングバックフィストを見せる。どちらもヒットしなかったが、ラウンドを通すとセフェリーノが手数、精度とともに上回ったか。

2R、左ジャブを伸ばすセフェリーノに対し、チバウがダブルレッグ・テイクダウンを決める。スイープ狙いで跳ね上げ、スタンドに戻ったセフェリーノはパンチの交換からクリンチへ。初回ほど時間を使わず両者が離れ、黙視戦が続く。チバウが勢いのあるワンツーを繰り出すものの、クリーンヒットはない。リードジャブを当てたチバウは、左フックから組みへ。セフェリーノが反応して防ぎ、右ミドルを入れる。

セフェリーノが右から左を当て、チバウはより慎重な待ちの展開に。ダブルジャブから左ストレートを放ったチバウだが、これは距離があり過ぎた。セフェリーノは左ミドルハイ、飛び込んできたチバウと胸を合わせてクリンチ──投げを潰してがぶりからギロチンも浅く、時間に。

最終回、ジャブから左ローのセフェリーノ。チバウはギアを上げる必要がある。それでも待ち基調のチバウの左フックのカウンターは当たらず、セフェリーノの右ストレートに軍配があがる。ここからクリンチ、離れて様子見の展開に。互いに突破口を破る攻撃がなく、セフェリーノが左ボディフック、チバウは右フックを振るう。

楔となる攻撃、山となる動きがないまま残り2分を切る。瞬時のパンチの交換で、両者がスリップしてバランスを崩すという珍しい場面が見られ、最後の30秒でセフェリーノがシングルレッグも、チバウが切りクリンチへ。チバウがケージに押し込み、シングルから左フック。組み直したセフェリーノをチバウがケージに押し込み時間に。

セフェリーノが精度で上回ったが、どのような裁定が下っても文句がいえない内容となった1戦は──3-0でセフェリーノが判定勝ちを収め、チバウは苦笑いを浮かべた。


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