【Bellator256】これは非道い。柔術は効果なし?? ゴイチ・ヤマウチがモレットにスプリットで敗れる
<ライト級/5分3R>
ダン・モレット(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
サウスポー同士、モレットが左前蹴りを見せる。左ローを返したゴイチは、カーフを避けて左ローを蹴る。さらにサイドキックを見せたゴイチは、ローに組んで引き込む。離れてモレットは立ち上がった直後のゴイチに左を当てる。姿勢を乱したゴイチは、直ぐに立ち上がり胸を合わせて投げを狙う。耐えて離れたモレットが左ロー、右ハイをガードする。跳びヒザをキャッチされたゴイチは引き込んで、足をすくいながら腕十字へ。
そのままフラワースイープから、背中をマットにつけまいとしたモレットのバックに乗り両足をフックする。立ち上がり、体を振って前方にゴイチを落とそうとするモレット。ゴイチは手首を掴んで耐えると、そのままアームロックを狙う。モレットは左腕を持っていかれないように引き寄せ、下になったゴイチに逆マウントのように座り鉄槌を入れた。
2R、右ハイを見せたゴイチはミドルを蹴られても左ストレートを打ち込む。左フックに組みつき、ニータップ気味にテイクダウンを決めたゴイチが、担ぎパスを決めてサイドで抑える。モレットはケージを蹴って後方回転からスクランブル。この動きを待っていたかのようにゴイチはアナコンダへ。極まらないとみると、スクランブルからバックに回ったゴイチが時間を掛けて両足をフックする。
ネルソンで崩しに掛かり、横回転で寝技に持ち込んだゴイチはシートベルトに。モレットは手首を掴んで防御する。ワキ腹、側頭部を殴るゴイチが四の字フックに移行し、殴りながらラウンド終了を迎えた。
最終回、組んで引き込んだゴイチはスクランブルでスタンドに戻り、右ハイを蹴る。動きが固くなっているモレットにサイドキックを見せるゴイチは、フックにダブルレッグを合わせる。フレームを作り頭をつけさせなかったモレットは、レベルチェンジでダブルを狙ったゴイチの頭を押してテイクダウンを許さない。
ウィザー&ヒジを打ちつけるモレットに対し、ゴイチはシングルからアンクルピックへ。時間を使うゴイチは、腰の乗せられ投げを許しガードを強いられる。ゴイチはハーフを取り、ここも時間を使い殴らせないように下から固める。ポイントこそ挽回したが、逆点への明確なダメージを与える攻撃に出ることができなかったモレット。ゴイチの腕十字狙いを耐えるも、最後は初回のようにフラワースイープからバックを許しタイムアップに。
と、ジャッジはスプリットでモレットを支持。ゴイチの逃げ切り作戦が裏目に出たとはいえ、初回と2Rをなぜ落としているのか──これはもう信じられないというか、柔術の存在を無視した酷い裁定といえる。