【UFN186】ロニー・ローレンス、キャチェロを相手に完勝UFCデビューにも不満顔の頼もしさ
<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
Def.3R2分38秒by TKO
ヴィンセント・キャチェロ(米国)
まず遠い距離からカーフを蹴っていったローレンス。左右のカーフから跳びヒザの着地のタイミングで首相撲&ヒザを繰り出す。フックで振り払ったキャチェロは、ローレンスのスピニングバックフィストで距離を取った直後にダブルレッグでテイクダウンを奪われる。キャチェはハーフからシングルをがぶる。
足払いで姿勢を乱させたキャチェロだったが、次の右カーフでマットに手をつかされてしまう。ローレンスはスイッチし、左右に大きくステップを踏みながらダブルレッグへ。尻もちから立ち上がったキャチェロがケージに押し返してエルボーを入れる。残り80秒、離れるとローレンスはヒザ蹴りに右オーバーハンドを被弾する。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたローレンスはハイガードに一旦立ち上がり、すぐに飛び込んでパスからマウントへ。キャチェロがディープハーフで煽ったところで初回が終わった。
2R、左ローから左ミドルを蹴ったローレンスに対し、キャチェロは右を思い切り振るう。蹴り技を散らされても前に出るキャチェロが逆に右カーフを蹴る。ローレンスは足を使い、カーフやミドルを蹴り、後ろ回し蹴り。キャチェロが出てきたところでダブルレッグを仕掛ける。キャチェロのスイッチを潰して上を取り切ったローレンスは、腹ばいになりシングルを仕掛けたキャチェロをスプロール。それでも立ち上がってきたキャチェロにダブルを決める。トップを取るやニースライスパスの圧力を高め、サイドでローレンスが抑える。
組みで完全に試合をリードするスクランブルにも、すぐにダブルレッグを決める。キャチェロはギロチンからスイープ、上を取るやダースへ。腹ばいになりヒザをついて立ち上がったローレンスが組み直してバックに回るとテイクダウンを決める。レッグドラッグ的に抑えられ、殴られたキャチェロがバックを譲る。上を向きなおしたところでローレンスが肩固め。これは決らずマウントへ移行する。クォーターマウントで抑える状態で2Rが終了した。
3R、組みで圧倒するローレンスはセコンドの「フィニッシュしろ」という声を受け、開始直後に跳びヒザ、着地して後ろ回し蹴りを入れる。腹が効かされたキャチェロは続く右カーフで体が流れると、バックを許してパウンドから後方への投げを許す。必死にクローズドガードを取ったキャチェロだが、立ち上がったローレンスが左右のパンチを落とし、ハーフに。枕で圧力を掛けるローレンスが、フルガードに戻されてもパンチ、エルボーを入れる。
嫌がって立ち上がろうとしたキャチェロがバックを取られ、自らガードを取る。ハーフ、クォーターマントで思い切り殴るローレンスはマウントを取ると、思い切りパンチを入れバックへ。殴られ続けるキャチェロは、腹ばいになりシングルを狙うが切られて鉄槌の連打にさらされる。
レフェリーが遅いストップをかけ、LFA→コンテンダーシリーズからUFCという黄金ステップアップを果たしたローレンスがオクタゴン初勝利を決めた──にもかかわらず、「僕はもっとストライカーなんだ。練習してきたところを出せなかった。勝ったことはスーパーハッピーだよ」と不満顔から満面の笑みに変わり、勝利を振り返った。