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【UFC258】カーフの距離を潰し、手数、組みのハードワークでベラル・モハメッドがディエゴ・リマ破る

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ディエゴ・リマ(ブラジル)

ワンツーで詰めダブルレッグを仕掛けたモハメッド、リマは右腕を差して押し返し距離を取り直す。モハメッドがワンツーを放った際に、アイポークがあったと試合が中断する。コンタクトレンズが外れたモハメッドは、そのまま試合を続ける。リマの左ジャブにも、右フックを入れたモハメッドは、左ミドルを蹴り込む。

防御とも打撃の成長が見られるモハメッドはスイッチも織り交ぜ、左ミドルからオーソに戻してワンツー。リマは兄ドゥグラス譲りの右ローを2発入れる。モハメッドは左フックに続き、右ボディフックを決め右ストレートをヒットさせる。ボクシングでリードしたモハメッドが右オーバーハンド、リマは右ローを返す。残り70秒でダブルレッグに出たモハメッドだが、リマが巧みに防御するとすぐに離れて右をテンプルに当てる。リマのカーフ、モハメッドのボディ&右オーバーハンドが激しく交錯した終盤戦を終え、初回はモハメッドが取ったか。

2R、左ミドルからパンチを纏めるモハメッド。リマは左ハイを見せるが、ケージを背負った状態が続く。モハメッドはワンツーボディを入れ、ヒザ蹴りを見せて組みへ。テイクダウンはしっかりと対処するリマだが、その分だけ攻撃が慎重になり過ぎている感もある。右フックをテンプルに被弾したリマが、右カーフを2発蹴る。モハメッドのスタンスは、如何にもカーフを受けやすい構えであるが、スイッチを織り交ぜカットをしながら拳の勢いで常に上回る。

カーフを蹴られ、より近い距離で入ってパンチを入れるモハメッドが左をクリーンヒット。動きが止まったリマは、自分から組みに行く。突き放したモハメッドが、ローを蹴られたがしっかりと踏み込みダブルレッグに。バックに回ってパンチを入れるモハメッドに対し、リマは正対してカーフへ。モハメッドが姿勢を乱すようになり、最後はダメージを誤魔化すようなクリンチを見せた。

最終回、ポイント的にはリードしているモハメッドだが、カーフを効かされた5分間同じような距離で戦い抜くことはできるか。カーフを必要以上に警戒することなく、パンチとテイクダウンの圧力で上回るモハメッドに対し、リマが疲れを見せカーフを蹴る数も減っている。

近い距離で細かいパンチを続けるモハメッド、リマは左ミドル、ボディとアッパーも逆にボディを抉られる。モハメッドは左ハイ、右ストレート、右エルボー、左ジャブからボディと攻撃が途切れない。ボディを蹴られても、前に出てヒザを見せ、さらにダブルレッグを切られて右を当てる。ついに残り1分でダブルレッグを決めたモハメッドが背中を見せたリマをスタンドでバックマウントに捉える

左パンチ、右エルボー、下に落とされることなくタイムアップを迎えたモハメッドがフルマークの判定勝ちを手にした。


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