【WEC47】メインの注目は、挑戦者クルーズの足捌き
6日(土・現地時間)にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催されるWEC47「BOWLES vs CRUZ」。メインは大会名にある通り、ブライアン・ボーウェルズ×ドミニク・クルーズのWEC世界バンタム級選手権試合だ。
【写真】挑戦者ドミニク・クルーズのスイッチワークに注目してほしいWEC世界バンタム級選手権試合 (C) MMAPLANET
昨年8月に難攻不落と思われたミゲール・トーレスを破り、同級王座に就いたボーウェルズ。MMAキャリア僅か8戦で世界最高峰に辿りついた彼は、ワイルド・ビルズ・ファイトナイトというジョージア州で行なわれている超マイナーイベントでプロデビューを飾り、同じくジョージア州アトランタのISCを経て、キャリア5戦目でWECデビューを果たす。
そのWEC初陣では、この後、修斗世界フェザー級チャンピオン上田将勝と分けるマルコ・ロウロにKO勝ちを収め、ダマッシオ・ペイジ、ウィル・ヒベイロを下し、王座挑戦権を手にした。
レスリング+ボクシング、そしてカウンター狙いの典型的な北米ケージ型ファイターの王者。ロウロにバックを許さず、下がりながらのフックでミゲールを倒しながら、その実力のほどは未知の部分も多い。
対して挑戦者のクルーズは、07年3月のWECデビュー戦がユライア・フェイバーの持つ世界フェザー級選手権試合、鳴り物入りでWEC入りを果たしたファイターだ。ユライアにはギロチンで秒殺されたが、ホームリングといえるトータル・コンバットで一戦を挟み、バンタム級転向を決意。その後はチャーリー・バレンシア、イアン・マッコール、イヴァン・ロペス、そして強豪ジェセフ・ベナビデスを下して、王座挑戦の時を迎える。
長いリーチを生かし、打撃とレスリングを主武器に、自らグラウンドへ持ち込み関節技でフィニッシュを奪える挑戦者を、ボーウェルズも「オールラウンダー。テイクダウンディフェンスに長けている」と評している。
一方のクルーズは「カウンターの一発を常に狙っている」と王者を分析、両者相手の拳が届く距離で戦うことが少ない高度な神経戦が展開されることが予想される。
互いにレスリング+ボクシング系ファイターだが、クルーズはヒザ蹴りや蹴り技を駆使し、一発が当たるとラッシュをかけるボーウェルズとはまた違った特色を持つ。
オーソの構えでジャブを放ち、カウンターを誘いつつバックステップ、ここでスイッチをして左ミドルを繰り出すなど、たくみなスイッチワークは注目だ。自らの試合スタイルに関して、「相手に読ませることはない」と断言するクルーズ、試合の勝敗は別として、とにかくその足捌きを見てほしい。ある意味、最先端のスタイルの持ち主といえるドミニク・クルーズの大一番だ。
■WEC47対戦予定カードは下記の通り
<WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ブライアン・ボーウェルズ(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ミゲール・トーレス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ハビエル・バスケス(米国)
ジェンス・パルバー(米国)
<フェザー級/5分3R>
LC・デイビス(米国)
デヴィダス・タウロセビチュス(リトアニア)
<ライト級/5分3R>
バート・パラジェンスキー(米国)
カレン・ダラベジャン(アルメニア)
<バンタム級/5分3R>
スコット・ヨルゲンセン(米国)
チャド・ジョージ(米国)
<フェザー級/5分3R>
エリック・コッホ(米国)
チャド・メンデス(米国)
<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーリョ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)
<フェザー級/5分3R>
レオナルド・ガルシア(米国)
ジョージ・ループ(米国)
<フェザー級/5分3R>
コートニー・バック(米国)
フレジソン・パイシャオン(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラマス(米国)
ベンディ・カシミール(米国)
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