【BRAVE CF46】UFC還りのM-1王者ボガトフ、初回のピンチを乗り切りカザフの猛者アキシェフに競り勝つ
【写真】テイクダウンで競り勝ったボガトフ。負けたアキシェフも良い選手だった(C)BRAVE CF
<67キロ契約/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ナルザン・アキシェフ(カザフスタン)
UFCからBRAVEに転じたボガトフの戦績10勝1敗、対するアキシェフはBushidoフェザー級トーナメント優勝者でレコードは11勝1敗だ。サウスポーのアキシェフが左フックから左ロー、そして左ストレートを伸ばす。さらに右フック、ワンツーと続けたアキシェフが鋭いボクシングを見せ、左ストレートからボディを殴る。
ボガトフがテンカオを見せてダブルレッグへ。アキシェフが切ると、一旦は離れてすぐに組みに行きクリンチへ。ケージに押し込まれながら小手を決めて投げを打つアキシェフだが、足を取られて胸を合わせていく。ボガトフはシングルで押し込み、ダブルレッグに切り替えてテイクダウン──と思いきや、腹ばいに落とされたアキシェフが、同じく腹ばいで崩れたボガトフのバックを取り、両足をフックする。
残り2分、パームトゥパームで絞めるアキシェフは、肩を押しつえてプレッシャーを与える。一旦絞めを解き、乗り直したアキシェフだったが、足を取ったボガトフが体を反転させて胸を合わせる。トップを譲ったアキシェフは、すぐにシングルへ。ボガトフはがぶりからアナコンダ、そしてスタンドに戻るとアキシェフが左フックを当て初回が終わった。
2R、直ぐに左ローを蹴ったアキシェフは、ダブルレッグ切ってバックを伺う。反応して離れたボガトフが、蹴り足をキャッチしてテイクダウンに成功する。アキシェフはギロチンを仕掛けるも、ボガトフはサイドを取ってヴァンフルーで攻める。足を戻したアキシェフだが、ギロチンに拘りヴァンフルーに苦しむ状態が続く。
肩固めに移行できるポジションのボガトフは、ついに頭を抜いてガードの中から左のパウンドを打っていく。さらに右エルボーを入れたボガトフは、キムラを防いでボディにパンチを打ち込む。アキシェフは腕十字、三角を仕掛けるもボガトフが防御し、再びキムラ狙いから、三角を伺う。上体を起こしてパンチを落とすボガトフが、スクランブルでもパンチを纏めラウンドを取り返した。
最終回、左フックを当てたアキシェフが続いて前蹴り、さらに左ストレートを伸ばす。初回と比べるとスピードが落ちたアキシェフだが、それでも左アッパーを入れ、左ミドルを決める。ボガトフは組み狙いにアッパーを合わされると、打ち合いに転じパンチを被弾しながらシングルへ。直ちに反応し切って下がったアキシェフだが、前蹴りで姿勢を乱す。
疲れが目立つアキシェフに対し、ダブルレッグをボガトフが仕掛けケージに押し込む。ボディを殴り、シングルレッグでついにボガトフがテイクダウンを決める。両足を束ねバックに回ったボガトフ、アキシェフは前転からガードポジション、即スクランブルに持ち込もうとしたが、ボガトフが右足を挟んで立ち上がることを許さない。さらに両足を束ねたボガトフのパンチに背中を譲って立ち上がったアキシェフが、胸を合わせる。
アキシェフはゴゴチョークも、シングルを決めてサイドを取ったボガトフが最後の10秒を抑えこんだ。終盤のテイクダウンとコントロールでボガトフが判定勝ちを収め、「対戦相手は初回で終わらせないと。僕を相手に3Rを戦うと勝ち目はない。タイトル挑戦の準備はできている」と話した。