【BRAVE CF46】「小学生の時、ヒョードルのPRIDEの試合を見たのが初MMAだった」エルダル・エルダロフ
【写真】BRAVE CFスーパーライト級のベルトとバーレーン国旗を持つエルダノフ。弱いわけがない風貌だ (C)BRAVE CF
16日(土・現地時間)にロシアはソチのWOWアリーナで開催されるBRAVE CF46。そのメインでBRAVE CFスーパーライト級王者エルダル・エルダロフが、レアンドロ・マフラの挑戦を受ける。
バーレーンをIMMAF=アマMMAでトップに成長させた立役者は、キャリア12勝1敗。唯一の敗北は18歳の時にカビブ・フルマゴメドフに喫したモノだ。
バーレーンMMA界の重鎮ながら、まだ29歳のロシア人ファイターに初インタビューを試みた。
──22カ月間、試合から遠ざかっていましたが、現在の体調はいかがでしょうか。
「心身ともに最高の状態にあるよ。自分のキャリアを真剣に考え、このタイトル戦がいかに重要か理解している。この試合のために3カ月以上も準備をしてきたんだ。絶好調だよ」
──挑戦者マフラの印象を教えてください。
「きっとタフな相手だろう。自分のキャリアのなかでも経験豊かな選手だ。でも余り気にしていない。打撃に自信があるようだけど、過去の試合ではレスリングやグラップリングも少し見せていた。彼は私のプレッシャーの前に何もできないはずだ。きっと、試合が始まると1秒後には私のプレッシャーを感じるようになる」
──母国ロシアでの試合になります。
「家族や友人が多くやって来るから、そこに関しては少しプレッシャーを感じている。でも、その分応援も多いし、母国のファンの声は何よりもモチベーションになるよ」
──ロシアはあらゆる格闘技が普及していますが、エルダルのベースは?
「サンボだよ。ロシアでチャンピオンになり、コンバットサンボでも戦った。コンバットサンボはジャケットを着たMMAのようなものだから、MMAに転向するのは問題なかったよ」
──今はバーレーンに住んでいますが、国籍もバーレーンに移したのですか。
「ノー。バーレーンのパスポートは持っていない。ただし、住んでいるのも練習をしているのもバーレーンだから、今やバーレーンが自分のホームだと思っている」
──バーレーンと関係が深くなったのは?
「2015年に友人のハムザ・アルコヘージのファイトキャンプをサポートするためにバーレーンに滞在し、彼が勝利した後にKHK MMAのコーチになって欲しいと言われたんだ。そして、バーレーンに住むことを決めてアマチュアファイターの育成、プロファイターの指導、自分自身のトレーニングとファイトをしてきた。
バーレーンは今やIMMAFの本拠地があり、アマチュアMMAが最も盛んな国になっている。ランキングでもバーレーンは1位だ。アマチュアでトップということは、彼らがプロに転向して活躍する日も近い。きっとプロでも、アマと同じようにバーレーンはMMAで最強の国になるだろう。
何よりBRAVE CFというプロの場があることが、バーレーンのファイターの成長を後押しすることは間違いない。BRAVEは今や世界のベストMMAプロモーションの一つだからね。世界一のプロモーションに成長する可能性もあるし、輝かしい未来がバーレーンのMMAには待っているはずだ」
──エルダルはスーパーライト級という殆どのMMA大会にはない階級のチャンピオンです。
「この階級を設けたことが、BRAVE CFの決定のなかでベストの一つだと思っている。私のようにウェルター級では小さくて、ライト級では大きな選手が世界中にいるはずだ。でも、どちらかに合わせて戦うしかない。ベストな状況で戦うことができないんだ。私自身がそうだった。でも、このスーパーライト級という体重で戦えることでベストパフォーマンスを見せることができる。
ただし、私はライト級でもウェルター級でも、問題なく戦うことができるけどね」
──マフラとの防衛戦、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。
「ファイヤーワークスだ。KOか一本かは分からないけど、必ずフィニッシュするよ」
──では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。
「私が小学生の時、エメリヤーエンコ・ヒョードルが日本のPRIDEで戦っていたことを覚えている。椅子に座ったヒョードルの試合を見た。それが私にとって初めて目にしたMMAだったんだ。日本はMMAの歴史を創ってきた。それと東京五輪には、バーレーン・レスリングチームの試合を見に日本に行くつもりだよ」
■視聴方法(予定)
1月17日(日・日本時間)、
午前0時30分~ FITE
午前0時30分~ BRAVE TV
■BRAVE CF46対戦カード
<BRAVE CFスーパーライト級選手権試合/5分5R>
[王者]エルダル・エルダロフ(バーレーン)
[挑戦者]レオナルド・マフラ(ブラジル)
<59.5キロ契約/5分3R>
アリ・バガウティノフ(ロシア)
オレッグ・リチコヴァカ(ロシア)
<67キロ契約/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
ナルザン・アキシェフ(カザフスタン)
<ヘビー級/5分3R>
コンスタンチン・エローヒン(ロシア)
ジルガルベク・チョモノフ(キルギス)
<68キロ契約/5分3R>
マゴメド・アブドゥサラモフ(ロシア)
アンドレイ・レザネフ(ウクライナ)
<71キロ契約/5分3R>
アブディサラム・クバチニエフ(キルギス)
ジャホンギル・セイジャモロフ(タジキスタン)
<ミドル級/5分3R>
ガムザット・ヒラマゴメドフ(ロシア)
ラスタム・シエブ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
べア・シュテピン(ロシア)
アレクサンドル・キェシュトフ(ロシア)
<スーパーライト級/5分3R>
クンカルパシャ・オスマエフ(ロシア)
ユーリ・ヴェリニチン(ロシア)
<90キロ契約/5分3R>
ムルタザ・タル・アハリ(バーレーン)
ドミトリー・ウリヴレタス(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ムラッド・ビラロフ(ロシア)
ヒョードル・バビッチ(カザフスタン)
<59キロ契約/5分3R>
マゴメド・カラモフ(ロシア)
ゾキルスホン・ホシモフ(ウスベキスタン)
<スーパーライト級/5分3R>
セイギドグセイン・シュルクハエフ(ロシア)
エルキンバイ・アブシュラモフ(キルギス)