【TTFC09】クリンチ→ブレイク多めも、最後は戦慄の左ハイで加藤をKO。岩﨑大河はMMA初年は3連勝
【写真】MMAデビューイヤーを3連勝で終えた岩﨑。見事なハイキックでのKOはそのポテンシャルの高さを見せている(C)MMAPLANET
20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09。上位3試合は修斗公式戦、他5試合はTTFCルールで東西対抗戦が組まれていた。ここでは第3試合、岩﨑大河✖加藤正徳の一戦の模様をお送りしたい。
大道塾からMMAへ、デビューイヤー3戦目となる岩崎に対する、延岡の近田道場所属の加藤は宮崎県初のプロシューターでBorderや闘裸男でキャリアを積んできた選手だ。噛ませ犬が一矢報いるシーンはあるのか。
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分2R+Ex>
岩﨑大河(日本)
Def.2R4分04秒TKO
加藤正憲(日本)
まずはサウスポーの構えから鋭い蹴りを見せる岩﨑は、入れない加藤に左ハイを狙う。
これが顔面をかすめ、すかさず加藤が組んでいく。岩崎は逆にケージに加藤を押し込み、ヒザを放っていく。
加藤もウィザーから小手投げを仕掛けるが、姿勢が崩れない岩﨑の押し込み&ヒザが続きレフェリーがブレイクを命じる。
再開後、右を振るった加藤が組んでボディロック、今度はケージに押し込む側になる。レベルチェンジでダブルレッグも、岩崎が右を差し腰を落として耐える。岩﨑は左も差して体を入れ替えるが、ここもブレイクに。岩﨑は蹴りと比べて、パンチが少ない初回だった。
2R、オーソから左前蹴りを見せる岩﨑は、加藤の左に上体が反ると直後のダブルレッグで倒される。
直ぐに跳ね上げて抑えられることなくスクランブルに持ち込んだ岩﨑がケージに加藤を押し込むも展開は作ることができない。
レフェリーが両者を分けると岩﨑は右リードフックから右ローを蹴るが、右を合わせた加藤が、ニータップの要領でテイクダウンに成功する。
ハーフで抑えられた岩﨑は背中を譲って立ち上がると、胸を合わせて離れ左ハイ。
これが加藤の顔面を捕え、下がったところで距離を詰めるが、組まれてクリンチに付き合ってしまう。岩﨑の選択としては離れて打撃戦で良いと思うのだが、テイクダウンに持ち込まれるのを避けているのか。
4度目のブレイクが掛り、試合は残り1分強に。2度倒された岩﨑は延長ラウンドに可能性もある。
と、岩崎はヒザから前に出て軌道が変わるような左ハイをガードの隙をついて蹴り込む。真っすぐ後ろに倒れた加藤にパウンドを落とそうとしたところでフェリーが割って入り、KO勝ちを決めた岩﨑はケージに駆け上がり勝利を誇示した。