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【UFC256】ダーディーボクシング合戦で削り勝ったタッカーが、クォアンティロからフルマークの判定勝利

<フェザー級/5分3R>
ギャヴィン・タッカー(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ビリー・クゥアンティロ(米国)

サウスポーのタッカーに対し、クゥアンティロが右ミドルを蹴っていく。そこから右フックを狙うクゥアンティロだが、タッカーは右フックで前に出る。逆に右を伸ばし、今度は左ミドルを決めたクゥアンティロ。しかし、タッカーが組んで小外刈りでテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったクゥアンティロは離れて、左ジャブを伸ばす。ローを蹴っていくタッカーは、組まれるとヒザをボディに突き刺す。エルボーを入れて離れたタッカーが左フックを当て、再びクリンチへ。

組んでのヒザ、エルボーが効果的なタッカー、クゥアンティロの息が荒くなり右を被弾する。右ヒザから組んでいったクゥアンティロだが、間合いがタッカーのモノになっている。スイッチするようになったクゥアンティロは、顔やボディにヒザを受け、オーソに戻したところでハイを蹴られる。クゥアンティロはシングルを仕掛け、左フックも逆にテイクダウンを決められ初回を失った。

2R、右を伸ばすクゥアンティロ。タッカーが左を返し、左ハイからクリンチへ。離れたターカーにクゥアンティロは首相撲からヒザ蹴り、近距離&ゼロ距離で打撃戦の削り合いが続く。タッカーも初回と比べると動きが落ち、ヒザの蹴り合いでクゥアンティロがボディに勢いの良い一発を入れる。タッカーは離れて右フック、クゥアンティロが右ボディから首相撲&ヒザ蹴りで攻勢に立つ場面も。

タッカーは組んでワキを潜りバックへ。スイッチしてきたクゥアンティロにヒザを突き刺す。離れてパンチ、一気にダブルレッグを決めたタッカーがサイドで抑えて枕で圧力をかける。スクランブルでバックに回ったタッカーがネルソンも、クゥアンティロが胸を合わせてスタンドへ戻る。ここからクゥアンティロがボディにヒザを突き上げ、タッカーが距離を取る。スリップもあったクゥアンティロだが、最後もヒザを見せ──逆転が十分にあるという印象を残せた。

最終回、フックの打ち合いから左ハイを狙ったタッカー。クリンチを選択してテイクダウンへ。クゥアンティロは必死に踏みとどまっているものの、削られているのは確かだ。ここでタッカーが右フックを当て、スタンディングでアームチョーク&崩しを見せて上を取る。クゥアンティロはハーフガードで背中をマットにつけ、スクランブルでバックを許しそうなるが、立ち上がって正対。ここで頭が当たり、試合が中断する。再開後にクゥアンティロが組んでてバックへ。胸を合わせて押し込み返したタッカーは離れて、ダブルレッグを決める。

担ぎパスからバックに回ったタッカーは、スタンドで胸を合わせるとボディロック・スラムでテイクダウンに成功する。クゥアンティロの蹴り上げを捌いてパスを決めたタッカーに対し、立ち上がったクゥアンティロだが心は折れかけているか──。

打撃戦で懸命に粘りを見せるクゥアンティロは、ダブルレッグには簡単に背中をつけてしまう。最後はガードの中からパウンドを落としたタッカーが競り勝ち、フルマークの判定勝ちを手にした。


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