【Grachan46】植田豊が藤村健悟のスイングする回転体MMAを許さず、しっかりと動きを止めて判定勝ち
【写真】植田豊は意地でも負けられないという空気を試合中、試合後に身にまとわせていた(C)MMAPLANET
昨日6日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されたGrachan46。ここでセミ前に組まれたライト級戦、キャリア4戦目の藤村健悟が植田豊に挑んだ試合をレポートしたい。
<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
Def.3-0
藤村健悟(日本)
サウスポーの植田にまず右ミドルを蹴っていった藤村が、間合を取り直してから組んでテイクダウンを狙う。
立ち上がった植田は左を伸ばして前に出るも藤村は、ボディロックテイクダウンを決める。ここから藤村はスクランブルでサイドバックにつき、ジャンプして背中に乗り、ワンフックで寝技に持ち込む。
植田はブリッジで胸を合わそうとしたが、藤村は潰してパウンドを落とし、シングルで起き上ってきた植田の頭を抑え右アッパーを打っていく。植田が立って離れるや、藤村が右ミドルからダブルレッグ→シングルレッグに。ヒザを狙って失敗し、下になった植田がサイドバックからパンチを纏められる。
「そういうのは要らない」というセコンドの指示を受けた植田は右腕差し、ワキを潜って逆にサイドバックを取る。
キムラを狙った藤村に対し、植田がワンフックでバックをキープする。腕に拘る藤村を殴る植田は、トラックポジションに近い形から、背中に張り付く。ここで藤村が腕を話トップ狙いも、ボディロックで植田がトップへ。藤村がギロチンを仕掛けたところで初回が終わった。
2R、藤村がまず右ミドル。植田の左にダブルレッグを仕掛ける。左腕を腰に回す藤村に対し、植田はウィザーから小手投げ、揃って上体を起こしたところで払い腰を決める。
藤村のシッティングからバックを許さないよう前転するも──動きを作ろうとしたところで植田がバックを制してワンフック&トラックポジションに。
試合前に回転体のような試合になると口にしていた藤村だが、植田は転がらずにその動きを止めて、ポジションを取る。そこを強引に動こうとして、背中を譲るという展開に陥る藤村はバックマウントからマウントを取られる。
しっかりと抑え、ブリッジをすかしてバックに回った植田の絞めに狙いに引き込んだ藤村は、ハーフから足を抜かれて再びマウントを取られる。
植田が左右のパンチを落とし、背中を見せた藤村を殴り続けて、タイムアップに。
藤村の動きたい試合を潰した植田が3-0で判定勝ちを手にした。今月末に20歳になる藤村、回転して勝つために止まった状態での精度を上げて行ってもらいたい。