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【ACA108】国際戦に変更が相次ぎ、メインはロシアの鉄人=45歳のガリエフがアダエフと対戦

【写真】キャリア33勝12敗、45歳のガリエフ (C)ACA

8日(土・現地時間)、ACA108が開催される。CIS国家に加えて、CIS脱退の隣国ウクライナからファイターを招聘し、緩やかに国際戦が復活しつつあったACAだが、今大会はファイトウィークになってから、その諸外国勢がらみのカードに大幅な変更が見られた。

CIS=独立国家共同体は旧ソ連国家が欧州共同体を模して創設されたが、安全保障(軍事統合)や経済共同体において足並みがそろっているわけではない。そんなCISにはロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アゼルバイジャン、アルメニア、モルドバ、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンが加盟しており、ACAでも2週間前の大会にはカザフスタンのエウゲニ・エギムベルディエフ、ウクライナからロマン・オグルチャンスキーとルスラン・アビルタロフが出場しコロナ禍をおける国際戦を実現させてきた。


今大会でもこの路線は続け垂れてはいるが、ウクライナからREALやAlzaretで活躍し、日本のファンにもお馴染みのドミトリー・パルブチェンコを筆頭にドミトリー・ミクツァ、パヴェル・ヴィトラックという3選手、さらにキルギスのフェザーエルラン・ウルクベコフ、そしてヴィラトックと非ロシア人対決が組まれていたカザフスタンのヒュルベルゲン・シャリポフの名前がラインナップから直前になって消えている。

結果、海外からの参戦はエストニアのデニス・スモルダレフとウクライナのアレクサンドル・ブテンコの両者だけになっている。

パルブチェンコと対戦予定だったザイキシド・ユニソフは試合がなくなり、ウルクベコフと対戦予定だったアブドゥルラフマン・テミロフは、フェザー級から1階級重くなったライト級でイスラム・オマロフと同朋対決に臨むことが決まった。

またライトヘビー級でミクツァと戦うはずだったアルトゥル・アスタハノフも、またロシア人のマゴメド・シェイホフに対戦相手が代わっている。さらにロシア人同士のマッチアップからも、フェザー級のザミール・アリプシェフとアドラン・バタエフの試合が組まれていない。

そんなACA110のメインはライト級の一番=アミルカン・アダエフ✖ヴィニェル・ガリエフだ。もともとは元ACB暫定ライト級エドゥアルド・ヴァルタニャンとPFL帰り=2018年ライト級T準優勝のラシッド・マゴメドフが対戦相予定だったが、これが流れてヴァルタニャンは9月5日大会でムハメド・コオフとのマッチアップが決まっている。

結果、2012年からACBで戦ってきたアダエフと懐かしのIAFC(International Absolute Fighting Council)というロシアMMA界の源流といえる団体で2004年2月にプロデビューを果たし、この16年で33勝12敗という戦績を残してきた45歳、北の鉄人=ガリエフがメインで戦うことが決まった。消耗とダメージの蓄積の繰り返しとかも想えるロシアのMMAで、キャリア46戦目を迎えるガリエフ──要注目だ。

■ACA110

<ライト級/5分3R>
アミルカン・アダエフ(ロシア)
ヴィニェル・ガリエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・スモルダレフ(エストニア)
アリカン・バハエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
マドメドレスル・ガサノフ(ロシア)
フセイン・クシャゴフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
イスラム・オマロフ(ロシア)
アブドゥルラフマン・テミロフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ラスル・ショフハロフ(ロシア)
アレクサンドル・ブテンコ(ウクライナ)

<バンタム級/5分3R>
マカルベク・カリギノフ(ロシア)
ムラッド・カラモフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・シェイホフ(ロシア)
アルトゥル・アスタハノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
バイゼット・カトホク(ロシア)
アダム・アリエフ(ロシア)

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