【DWTNCS S04 Ep01】フラフラのジャコビー、再びオクタゴンへ。ラヴィットとメディッチも契約
【写真】UFCリリース後、WSOF、Bellator、Gloryを経てコロラドのローカルショーでキックの試合に出ていたジャコビーがラストチャンスを手にした(C)Zuffa/UFC
<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
タイ・フローレス(米国)
思い右ローを蹴ったジャコビー。フローレスはローをキャッチしてテイクダウンを狙う。その足を抜いたジャコビーが飛びヒザから、ボディにフックを突き刺す。距離を取ったフローレスに、再度フライングニーを狙ったジャコビーだが距離が合わず。フローレスは左ミドルを蹴り込み、ジャコビーが右を返す。左右のローをフローレスが蹴ると、ジャコビーが右ローを返す。
ケージに押しつつ右を入れたジャコビーが、左右のパンチを打っていく。フローレスのテイクダウン狙いをアナコンダの形で切ったジャコビーは、リリースしてエルボーを打ち込む。
フローレスも負けじと左フックを振るって前に出るが、テイクダウンの仕掛けは中途半端だ。ローを効かされたのか、戦術か構えを変えたフローレスはシングルに失敗。またもケージに詰められてパンチ&エルボー、スピニングバックフィストを被弾する。ヒザ蹴りで抵抗したフローレスが離れると、ジャコビーがガードの上からハイを蹴っていった。
2R、フローレスがワンツーで前に出ると、バックステップでかわしたジャコビーがローを蹴る。組んでいったフローレスにエルボーを連打し、離れたところでパンチからヒザ、エルボーを纏めるジャコビー。フローレスは懸命に組んでシングルを仕掛けるが、キムラで耐えるジャコビーが左エルボーをテンプルに打ちつける。
キムラを逆に利用して離れたジャコビーがヒザ蹴り、フローレスもニーを返す。残り半分、契約を勝ち取るためにフィニッシュしたいジャコビーが左フックを打ち込んでバックを伺う。
ここはフローレスが許さず正対するが、ケージに詰められアッパーを受ける。離れたジャコビーが右ストレートをヒットさせ、ヒザが落ちたフローレスがサイドバックから右を連打する。亀になりながら立ち上がって胸を合わせたフローレス、ジャコビーは攻め疲れ仕留められない。逆にフローレスが顔面にヒザを届かせる。ジャコビーは勿体ない失速となった。
最終回、右オーバーハンドを当てたフローレスが、パンチを続ける。左目をカットしたジャコビーに対し、フローレスも消耗が激しく攻撃を続けることができない。自ら組みに行ったフローレスは、ケージを背負って細かいアッパーを受ける。ボディにヒザを返したジャコビーも攻撃に力がない。完全にスタミナに尽きかけている両者、フローレスは組みに行くがジャコビーががぶって離れる。ワンツーのジャコビーも、フローレスと同じようにペースが落ちてしまっている。
UFCとの契約を考えると、両者頑張りどころだがスタミナのロスを精神でカバーすることは無理だ。それでも残り80秒でテイクダウンを決めたフローレスがバックに回る。立ちあがったジャコビーをケージに詰めてバックサイドバックのフローレス。胸を合わせたジャコビーはエルボーを被弾する。時計を確認したジャコビー、最後にワンツーを伸ばすもタイムアップに。
結果はジャコビーの判定勝ち──この試合がUFCだとファイト・オブ・ザ・ナイトとなる激闘だったが、UFCへの査定試合ではどのように判断されるのか。
「彼はタフだった。殴っても、向かってきた。僕は経験があるファイターだ。サインしてもらえると、コンディションを整えて良い試合をする。チャンスが欲しい」と話したジャコビー、果たしてダナ・ホワイトの決断は……。
ダナ・ホワイト
「今日は簡単だった。3週間前に戦ったばかりのジョーダン、UFCにようこそ。ジェローム・リヴェラとルイス・ロドリゲス、30-27というのは納得できない。2人ともいずれ、UFCで戦うことになるだろう。でも、今夜ではない。メディッチ、ワオ!! 疑いようがない、バッドアスだ。100パーセントのKO率、ウェルカム・UFC。 メインは難しかった……。ジャコビーは旬のファイターだ。疲れてもどこの部分でも戦った。本当にタフな選手を相手にし、2Rで試合はストップされるべきだった。ジャスティン、UFCでもガンバレ」
ジョーダン・ラヴィット、ウロス・メディッチ、ジャスティン・ジャコビーの3選手が契約を勝ち取った。