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【LFA87】2Rにダウンを奪ったローガンが終盤は徹底して足を使い続け、ロサレスに勝利。新ライト級王者に

【写真】エド・ソアレスの思想からいえば、LFAのタイトル戦でこの戦い方をしたローガンはUFCへステップアップさせるのだろうか……

<LFAライト級王座決定戦/5分5R>
ブライス・ローガン(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
ジェイコブ・ロサレス(米国)

ロサレスがケージ中央、ローガンがその周囲を右に回りつつ右ローへ。ロサレスは右を伸ばし、両者のパンチが交錯する。ローガンはスイッチを繰り返し、右を見せてクリンチへ。離れたロサレスが右オーバーハンドを放つ。直後にローガンが右をヒットさせ、ロサレスは左ジャブを返す。ローガンの右ローに右を合わせたロサレスが、左ハイにも踏み込んでボディを入れる。

ジャブを続けるロサレスは、近距離での右の打ち合いでも引かずにスイッチを混ぜる。最後の局面はローガンが右の蹴りから左を当て手数では優った。

2R、ローガンの右フックにロサレスが右を合わせる。構えを変えたローガンにロサレスが左を伸ばす。さらに右を当てたロサレスだが、ローガンが右ショートフックをヒットさせる。ローガンは踏み込みと同時に左を当て、ロサレスが右をカウンターで決める。と、完璧なタイミングの左ジャブでダウンを奪ったローガンは、ロサレスの足関節狙いに鉄槌を落としていく。

足を絡ませるロサレスだが、足を抜いたローガンはスタンドで待ち受ける。立ちあがったロサレスは鼻血を流しながら、ワンツーを打っていく。ローガンはここでも左ジャブを当て、スピニングバックフィストをかわす。恐らくは鼻が折れたロサレスは、引き続き左ジャブを被弾し、左ミドルを蹴られる。試合はローガンの間が続き、左フックから右を打ち込む。残り10秒でロサレスもワンツーを入れて前に出たが、ローガンがラウンドを制した。

3R、前に出るロサレスが、ワンツーを打ち込む。さらに右オーバーハンドをカウンターで入れ、右ストレートにつなげる。ローガンの左をかわしてパンチを出せるようになったロサレスだが、小刻みに構えを変えられると再び左を被弾するようになる。ローガンは左ミドルから、右ストレートを当てる。足を使ったロサレスのパンチをかわすローガンは、右ボディをヒット。ロサレスがワンツー、スピニングバックキックで反撃も流れを変えることできずラウンドが終わった。

4R開始直後に組みついたロサレスが、肩パンチ。離れてからも、右のカウンターを当てる。ロサレスが軽い左ハイを見せ、ローガンは足を使って極端に手数を抑えている。左ミドルをブロックしたロサレスもカウンターを警戒してから、レンジがやや遠い。それでもローに右を合わせたロサレスに対し、ローガン徹底して足を使うと思いきや、一気に組んでバックに回る。ロサレスは前進して足関狙いも潰したローガンがパンチを落とす。ガードからも足を取りに行ったロサレスだが、ローガンがヒザを畳んで防ぎトップをキープして立ちあがった。

最終回、ローガンの左に右アッパーをロサレスが合わせる。サークリングを続けるローガンは、そのなかでも小刻みに構えを変える。ロサレスとしては前に出るしかなく、パンチのコンビから蹴り、スーパーマンパンチと手を変えて攻めようとする。ついにはケージ中央で止まったロサレスだが、それでもローガンは攻めない。

恐らくはこの回を失っても良い覚悟のローガンは、ハイキックをブロックしケージの前で左右に動き続け、必死に追いかけるロサレスにダブルレッグを仕掛ける。ロサレスはテイクダウンを許さなかったが、ケージに押し込まれただ抑えつけてくるローガンに左右のパンチを耳の辺りに入れながらタイムアップを迎えた。

ジャッジの裁定は3者揃ってローガンを支持。新チャンピオンになったローガンが、終盤の戦い方で果たしてUFCからコールはあるのだろうか……と危惧する試合内容ではあった。


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