【KSW53】ポーランド初のUFC戦士ドルヴァルが、ポーランドのヴァンダレイをマウント鉄槌でTKO
<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
Def.2R2分34秒by TKO
ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)
ポーランド初のUFCファイターになったドルヴァルに対し、ポリッシュ・ヴァンダレイの異名を持つビエンコウスキが慎重にローを蹴っていく。ノーガードのドルヴァルに右オーバーハンドを狙うビエンコウスキは左を打たれる。ローを蹴るビエンコウスキ、ドルヴァルはパンチを出すたびに構えを変え、左ローを入れる。ガードを上げるようになったドルヴァルは右を当てられ、左ローに右ローを返す。ドルヴァルは一発狙いの強振を単発で見せるなかで、ローを蹴られ左ジャブを打たれるシーンが増えてくる。
それでも右を当てたドルヴァルは残り50秒で組みつくと、ボディロックテイクダウンを一気に決める。ハーフで抑えたドルヴァルはパウンド一発でビエンコウスキをスタンドに逃し初回終了となった。
2R、前に出るドルヴァルがワンツーからシングルレッグ、ボディロックでケージに押し込む。強烈なベアハッグから、アンクルピックを決めたドルヴァルがテイクダウンからマウントへ。暴れるビエンコウスキを抑えてパンチ、鉄槌を落とすドルヴァルは背中を見せたビエンコウスキにRNCを仕掛け、上を向かせると再びパンチに転じる。
ハイマウントから鉄槌を連打したドルヴァル、レフェリーが試合を止めるとビエンコウスキは大声で叫び不満を表したが──後の祭りだった。「最初、少し殴られたけど、プレッシャーが弱くなっていったんだ。2Rになるとパンチが見えてきたし、あとは自分の戦いをするだけだった。カリドフ戦? これからのことは分からないけど、少しでも良いファイターと戦いたい。パンデミックで2カ月練習できなかったけど、戦いたかったんだ」と語った。