【ZST GTF04Q】60キロ予選Bリーグは柔術家らしい守りの強さを見せた堤宏太がOT勝利で本戦出場
【写真】二宮戦に勝利し、2連勝で本戦出場を決めた堤(C)NOBU YASUMURA/ZST
<GTF60キロ級予選Bブロック/7分1R>
堤宏太(日本)
Def.OT
三谷敏生(日本)
座った堤、ハーフからフルガードに。堤はガードの中から右腕をねじり、右足を抱える。
立ちあがった三谷は頭を抱えて防御するが、ストレートフットロックを仕掛けられる。ここでリリースして上を取りに行った堤に対し、スクランブルに反応した三谷が上を取る。腕狙いとパス狙いの攻防のなかで、堤がガードから肩固めを仕掛ける。腕を差しいれて防いだ三谷が、パス狙いから左腕を喉下に差し入れる。バックを狙い、RNC、ダースとのコンビネーションの三谷は、堤のスイープ狙いを潰す。
堤はバタフライガード、三谷は首を狙う。やがて堤は背中をつけて防ぐと、ハーフニーシールドからスイープ&トーホールドを仕掛ける。逃げた三谷の首狙いを徹底して背中をついて防ぐ堤、残り時間は1分を切り、堤がスイープからヒザ十字、トーホールドへ。ここも足を抜いた三谷は最後のスイープには身を任せ、OTに賭けるように見えた。
ジャンケンで勝った──息の荒い三谷は後攻を選択する。堤はシートベルトを選び、右腕から左、また右と入れる。絞めの対処に追われる三谷はエスケープの状態に持ち込めない。腰を回転させて胸を合わせたい三谷に対し、背中に乗り続けた堤が1分10秒でタップを奪った。
後攻め三谷もバックを選択。右腕を右足でフックしに掛かった三谷だが、腰をずらした堤がエスケープに成功して──OT勝利で2P、敗れた三谷は1Pを手にした。
<GTF60キロ級予選Bブロック/7分1R>
堤宏太(日本)
Def.OT
二之宮徳昭(日本)
座った堤、ヒザをついた二之宮をガードの中にいれフックガード、そしてクローズドへ。
堤のギロチンを立ち上がった防いだ二之宮は、右腕を捻られないよう耐える。一旦、ブレイクが入り立ちレスで再開に。二之宮は一本背負いを決めてサイドで抑える。堤は足を戻し、続く三角も持ち上げた二之宮はスラム禁止ルールのためヒザをマットにつく。二之宮は三角クラッチに対し、右ヒジを足の外に出し、腕を送らせずに体重を掛けていく。
ガードに戻した堤はパス狙いを許さず、ラバーからクローズドに戻す。二之宮は右にパスし、堤の動きに合わせてバックを伺う。二宮の絞め狙いを支点に、前転してサイド、バックに回った堤が四の字に組む。胸を合わせた二宮はパスの圧力を高める。抜かせない堤だが、疲労が目立つか。最後はスクランブルとなり堤は2試合連続のOTとなった。
先攻の堤はシートベルトを選択、右腕を喉下に入れる。立ちあがった二之宮が前方に堤を落とし、23秒でエスケープに成功した。後攻の堤は7秒でバックから逃げ、2試合連続でOTを制し、4Pを獲得。結果、三谷と二宮の試合が本戦決着となっても合計4P、直接対決で勝利している堤が本戦出場権を手にした。
消化試合にしたくない二宮の対戦で、三谷がOTで勝利を手にした。
【GTF04 60キロT出場選手】※Bブロック終了時点
高橋サブミッション雄己
米倉大貴
後藤貴史
潤鎮魂歌
井手智朗
清水清隆
堤宏太