【Shooto2020#03】3月29日プロ修斗公式戦は、無観客試合の発表から一夜で一転──中止へ
【写真】今大会で組まれる予定であった選手権試合や注目カード、女子スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝戦などが、どのタイミングにスライドされるのか今後の発表を待ちたい(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
27(金)、Sustainより29日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦を中止するという正式発表があった。
今回の発表はサステインの坂本一弘代表の名の下で、以下のような中止理由の説明がなされていた。
「昨日リリースにてお伝えした通り、本興行は無観客での開催を予定しておりました。しかし首都圏外からの移動の制限、東京都下での新規感染者数の増加などコロナウイルス感染拡大をめぐる状況が深刻さを増すばかりです。本興行にも東京都外からの参戦選手がおり、『選手たちの安全を守れるのか』自問自答してまいりましたところ、気象庁の週間天気予報から29日は大雪警報の可能性が示唆されたことで、ドクターやスタッフ、さらにはケージの運搬にも困難が予想される状況となりました。
こうした状況を鑑み、熟考をいたしまして、なによりも選手、スタッフの身の安全を第一に考え、本興行を中止とすることに致しました。
大会までに体調を整え、練習に励み、減量の最終段階まで追い込んできた選手の皆さんには申し訳なく思っておりますが、ご家族やサポートして下さっている皆様のもとになるべく無事にお返ししたいと思う気持ちと、今回の新型コロナウイルスの感染拡大は余りにもかけ離れた状況であり、とにかく選手の安全を最優先事項に……と考え直した次第です。
AbemaTVのオンエアやメディアの皆様の協力を通じて選手の勇姿・修斗の闘いを届け、少しでも格闘技の熱を世の中に発信したいと考えていましたが、無念であり、また楽しみにしてくださったファンの皆様には大変申し訳ありません。改めて興行の準備を整え、来るべき日に今以上の修斗をお見せします。何卒ご理解とご支援のほどを賜りますよう宜しくお願い致します」
リリースにあるように昨日、26日(木)に無観客で行われることが一旦発表されていた同大会だが、最終的に東京都のロックダウンという言葉が、頻繁に都政のトップから発せられる現状を踏まえて中止という判断に至った。
今大会は7試合のコンパクトなイベントではあったが、出場選手は沖縄、九州、大阪、北陸、北海道ばかりでなく、神奈川、千葉と東京都との行き来の制限を自治体が訴えている他県在住の選手も多く出場予定だった。坂本代表は競技者出身、プロモーションとして大会を開く状況が整っている中で、選手が水抜き減量に入るかというギリギリのタイミングでの大会中止発表となった。