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【KSW53】ウェルター級王者ロベルト・ソルディッチに、古豪&両刀使いのザロムスキーが挑戦!!

KSW53【写真】心身ともに充実のチャンピオン=ソルディッチに、古豪ザロムスキーがKSW初戦で挑戦する(C)KSW

21日(土・現地時間)にポーランド第3の都市=ウッチのアトラス・アリーナで開催されるKSW53「Fight Code」でKSWウェルター級王者ロベルト・ソルディッチが、マリウス・ザロムスキーの挑戦を受けることが明らかとなっている。

2018年10月に2度の同王座を戴冠したソルディッチにとって、昨年5月にクリスチャン・カスボロウスキを85秒でKOして以来2度目の防衛戦でリトアニアの古豪の挑戦を受けることとなった。


今年の7月で40歳を迎えるザロムスキーがMMA界で注目されるようになったのは、2009年に日本のDREAMで行われたウェルター級GPに出場したことだった。ロンドン在住のクロアチア人、空手ベースのファイターは全く無名の存在だったが、初戦で池本誠知を相手にバック宙スタンプを見せるなど破天荒なファイトで勝利すると、準決勝では桜井マッハ速人を左ハイキックで完全KOし衝撃を残す。

続く決勝戦ではジェイソン・ハイを相手に、今度は右ハイキックで倒しDREAMウェルター級王者に君臨した。2010年にはその勢いをかって米国進出を果たし、あのニック・ディアスとStrikeforceウェルター級王座決定戦を戦う。しかし初回でKO負けを喫し、ストライクフォースでの米国制覇はならなかった。その後、日本やスウェーデンのRumble on the Kings経由でBellatorに戦場を移したザロムスキーは、3勝3敗という戦績で2015年1月にMMAファイターとしての活動に一旦終止符を打った。

2018年4月にはQuintetに来日し、マーチン・ヘルドを相手に足関を仕掛けドローに持ち込むなど、破天荒さの健在ぶりを組み技でも見せていた。ついには昨年5月には4年半ぶりに母国のBushido FCでMMAに復帰し、デビュー戦のアリアクサンドル・デニルチェンコをKOしている。

そして今回のKSW王座挑戦を迎えるザロムスキー、実際コンディションや試合勘はどこまで戻っているのか。全盛期に近い動きができたとしても、彼が日本を席巻した当時には珍しかった奥足&前足で蹴りを使いこなす打撃は、今や必須になっているといっても過言でない。25歳の勢いのあるチャンピオン=ソルディッチに対し、ザロムスキーがサプライズを起こすことができるのか。

また、ソルディッチとしてはミドル級王者スコット・アスカムとのチャンプ・チャンプ対決の実現に向かっているという話もあり、この防衛戦を一大でモンストレーシンとしたいというのが本音だろう。

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